時は金なり。一寸の光陰軽んずべからず、だ。時は誰にとってもどこにいても均等に刻まれるが、それでも“より大切な時間”と感じるのは、金曜22時であることが、生活者の時間についての意識や実態を探る調査で分かった。セイコーホールディングス(東京)が、「時の記念日」(6月10日)にちなんで10〜60代の男女1,200人に聞いたもの。 一週間の中で最も大切にしている時間帯を選んでもらった結果、1位になったのは金曜の22時だった。「一週間の仕事が終わってほっとして、休みに入れる時間帯だから」、「週末の1人ゆっくり時間」などが理由。2、3位は、「月曜日5時台」「月曜日6時台」で、「一週間の始まりがきちんとスタートすればその週は時間に追われない」など、オフからオンへの切り替えタイムとして大切にされているようだ。 では、普段「時間に追われている」と感じている人はどれくらいいるのだろう? 時間を意識して行動するかという問いには、88.8%がイエス。7割(69.1%)が「時間に追われている」と感じていて、「社会人」(71.4%)よりも「学生」(83.6%)の方がその感覚が強い。 そこで、そんな多忙な現代人の1時間の価値はいくらか、値付けをしてもらった結果、仕事や家事・勉強をする「オンタイム」は3,669円、プライベートなオフタイムはその1.7倍で6,298円。男女別では男性がオフタイムをオンタイムの約2倍と考えているのに対し、女性はオン/オフの差が10・20代では圧倒的にオフタイムが高いが、年代が高くなるとオン、オフの差が縮まり、50代で逆転。オンタイムの価値の方が高くなった。
