転職する際、最も重要なのは“面接”だが、こちらがお願いする立場であっても、面接官のひどい態度や対応に「こんな会社、入りたくない」と思うことがあるかもしれない。エン・ジャパン(東京)が行った調査「ダメな面接、良い面接」によると、入社意欲をなくす“ブラック面接”を経験したことがある人が8割以上に達している。 最初に、実際にあったブラック面接の具体的な事例をピックアップすると、面接官のマナーの悪さや不快な言動が目を引く。「肘をついたり、のけぞりながら話す」、「昼食をとりながら話す」といったものから、上から目線の応対、「年齢、結婚、出産についてたくさん質問された」など就職差別につながりかねないものまで、中には「面接中に宗教の勧誘」というのもあった。「担当者と連絡が取れなくて3時間待たされた」などは、“ブラック”という形容がピッタリだろう。 他方、「転職活動中に面接をきっかけにこの会社で働きたいと思ったことはあるか」との質問には、67%の人が「ある」と回答! “ブラック面接”も少なくない半面、面接がきっかけで志望度が大幅に上がることもある様子。「具体的な課題(社長からの高度な課題)と、実際に現場が抱えている問題点と到達すべき目標を、現場の人から聞かせてもらうことができた」などの例もある。 「面接でこの会社に入社したくないと思った理由」、「面接でこの会社で働きたいと思った理由」をそれぞれ聞いたが、いずれも1位は「面接官の人柄・印象」──優秀な人材を採ろうとするなら、採用する側も“選ばれている”と自覚する必要がありそうだ。
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