
ニッポン全国のご当地をまわり、そのエリアならではのちょっと変わった風習や流行、素敵な方言などを、地元の不動産店の皆さんにお伺いするニッポンの5当地「色」。
今回は、知られざる「石川」の県民性などの特色をご紹介します。

01
世界が誇る人気歌手ならぬ
加賀が誇るおもてなしの名手です。
2011年、加賀温泉郷で始まった観光プロジェクトが「LADY KAGA」。「I♥NY」ならぬ「I♥入浴」を旗印に、旅館のおかみや芸妓さん、飲食店の従業員など、約100人の素敵な女性たちが結集し、加賀温泉郷の魅力を発信中です。ポスターやイベントだけでなく、「LADY KAGA」が活躍する旅館やお店にもぜひお越しください。
「LADY KAGA」がお出迎え
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アルプスホーム(株)<金沢市高尾台>新座(しんざ) 典(つかさ)さん
02
金沢のおもてなしを表すひと言
それが「いんぎらーとしまっし」。
金沢のおもてなしの心が詰まったような、ホッとする加賀言葉です。「いんぎらーと」はゆったりと、「しまっし」は「~しよう、~しなさい」。全部つなげると「まあ、ゆっくりしていってください」。よその人が訪ねてくるたびに、祖母がそう言っていたのを思い出しますね。
なぜか心がホッとする
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伏見台商事(株)<金沢市窪>木村 聖司さん
03
やさしい加賀言葉入門講座
語尾は「まっし」で終わります。
金沢でよく聞く加賀言葉が「~まっし」。「いらっしゃい」は「おいでまっし」、「したらどう?」は「やりまっし」という具合で、年配の女性がよく使っている印象があります。昔ながらの老舗や近江町市場あたりに行けば、まだまだ聞けるかもしれません。北陸新幹線開業でぐっと近くなった金沢へ、ぜひ「おいでまっし」。
「ふなっしー」ではありません
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(株)第一地所<金沢市泉が丘>山岸 恒平(こうへい)さん
04
お店によって個性が違う
「金沢おでん」は、普段着のグルメ。
おでんというと居酒屋や小料理屋の定番メニューですが、金沢では事情が違います。まず、おでん専門店がすごく多い。次に、車麩やどて焼きなど、個性的な具材が多い。さらに、みそ味やしょう油味など、お店によって味付けのバリエーションが多彩。知れば知るほど奥が深い、普段着のグルメなんです。
オススメは車麩(くるまぶ)です
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アール南北不動産(株)<金沢市平和町>石岡 佐貴子さん
05
重伝建指定の花街は
古都・京都より多いんです。
歴史的な景観の中でも、特に重要なものを保存・活用するための重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)。実は、花街で重伝建に指定されているのは、金沢の「東山ひがし」と「主計町(かずえまち)」以外では、京都の「祇園新橋」だけです。小京都といわれる金沢ですが、本家・京都より指定地区が多いのは、ちょっと鼻が高いかな。
ただの小京都とは違います
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(株)苗加(のうか)不動産<金沢市もりの里>大川 元暉(げんき)さん
06
お茶どころ・金沢は和菓子どころ
至るところに和菓子好きがいます。
日本三大菓子処の一つ金沢には、地元が誇る和菓子の名品がいっぱい。「森八」の長生殿、「中田屋」のきんつば、「雅風堂」の松の子など、思い出しただけで食べたくなります(笑)。一人あたりの和菓子購入金額も、断トツのトップとか。茶道と一緒に茶菓子づくりにも力を入れてくれた、前田家代々のお殿様に感謝ですね。
私ももちろん大好きです
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(株)パコム<金沢市もりの里>門戸(もんど) 遥香(はるか)さん
07
金沢のショッピングシーンを二分する
駅前派女子vs片町派女子
駅前で買うか片町に行くか、それが金沢の女子の大問題なんです。私が見るところ、雑誌やネットで見かけるブランドを選ぶ人は駅前派。自分に合った個性的なセレクトショップを探している人は片町派みたい。「どっちでも似たようなもんじゃない」と言う人もいるでしょうけれど、その違いが大事なんです!(笑)
あなたはどっち?
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(株)クラスコ<金沢市西念>松本 瞳さん
08
多いのは金沢美人だけじゃない。
イケメン男子も多いんですよ。
「金沢美人」という言葉で有名な金沢は、知る人ぞ知るイケメンの宝庫。武家町の伝統のせいか、若い人でも礼儀正しいし、女性には親切。何より金沢を好きな人がたくさんいます。
そういえば、加賀前田家の初代・利家公も文武に秀でた長身のイケメンだったとか。あ、残念ながら、私は違うみたいですけれど(笑)。
女性の皆さん、注目を!
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富商不動産(株)<金沢市増泉>石坂 貞志さん
09
保守的なのに新しもの好き
そして、とっても目が高い。
新しいお店やスポットがオープンすると、いそいそと出かけては品定めする金沢人。自他ともに認める保守派なのに、新しいものが大好きなんです。目も舌も肥えている人が多いので、お店の人にとっては厳しい街かもしれませんが、本当にいい店とは長いお付き合いになるのも、金沢らしいところですね。
金沢人はフクザツです。
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(有)彩喜不動産※彩は旧字体<金沢市近岡町>濱塚(はまづか) 富美子(ふみこ)さん
10
6月の街を勇壮な武者が練り歩く
「金沢百万石まつり」は必見です。
加賀百万石の勇壮な歴史を再現する「金沢百万石まつり」。注目の「百万石行列」では、人気俳優が扮する前田利家公夫妻を中心に、甲冑(かっちゅう)姿の騎馬武者や鉄砲隊、加賀鳶(とび)、獅子舞などが、圧巻のスケールで市内を練り歩きます。あ、今年の利家公は内藤剛志さん、お松の方は菊川玲さんだそうですよ。
戦国時代にタイムスリップ!
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R-STORE(株)<金沢市古府>新谷 未来(みき)さん
11
この街にセカセカは似合いません
奥ゆかしさとのどかさが溶けあう金沢。
北陸三県といわれる石川・福井・富山の中でも、金沢の人が一番のんびりしている気がしますね。男性も女性も控え目で、「オレが、私が」と声高に言う人は、あまり見かけないようです。どんなときでも奥ゆかしくておっとりしているのが、金沢人のスタイルなのかもしれません。
のんびり行きます、金沢人
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(有)竹村不動産商会<金沢市里見町>竹村 茂一さん
12
夏でも冬でもアイスクリーム三昧
冷蔵庫には一年中常備しています。
金沢の常識では、アイスクリームは季節に関係なく食べるもの。そして、冷蔵庫に常備しておく「べき」ものです(笑)。冬場のコタツに入りながら、あるいはお風呂の湯船につかりながら、食べるアイスの何とおいしいことか(笑)。市内の各家庭が支払うアイスクリーム代も全国トップクラスだそうですが、当然ですよね。
コタツでアイスも定番です
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(株)絹川商事<野々市市>竹島 さつきさん

日本全国津々浦々の街を訪ね、その街に住む人、そこで働く街の不動産店の皆様に聞いた「エリアのいちばん」を5つのテーマに分けてお届けする連載シリーズです。