
ニッポン全国のご当地をまわり、そのエリアならではのちょっと変わった風習や流行、素敵な方言などを、地元の不動産店の皆さんにお伺いするニッポンの5当地「色」。
今回は、知られざる「奈良」の県民性などの特色をご紹介します。

01
お茶の香ばしさとおかゆの温もりを
一緒に楽しめる郷土料理「茶がゆ」。
日本茶を炊き出したお鍋にお米を入れ、さらっと炊き上げた茶がゆは、奈良の伝統的な朝ごはん。今では東大寺のお茶屋や市内の料理店でも食べられる、奈良観光の人気メニューになっています。
冬でも夏でも食べますよ
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(株)アナリス<大和郡山市筒井町> 中塚 紀隆(のりたか)さん
02
古都奈良に早春の訪れを告げる
「若草山焼き」は迫力満点の火の祭典。
かつては鎮魂の意味もあったという奈良の伝統行事です。1月下旬の夜、約33haの草地が一斉に点火されると、真っ赤な炎が澄み切った夜空を鮮やかに染め上げます。山焼き直前に打ち上げられる冬の大花火も必見です。
炎の乱舞が夜空に映えます
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(株)フクダ不動産 本社<橿原市内膳町> 中井 一貴(かずき)さん
03
奈良ゆかりの有名人といえば
明石家さんまさんと堂本剛クン。
和歌山生まれ・奈良育ちの明石家さんまさんは、お笑い界のビッグネーム。KinKi Kidsの堂本剛クンは、ルックスも歌も素敵な歌手・タレントですが、熱烈な奈良愛でも有名。お二人とも、奈良県自慢の有名人です。
お寺と大仏だけじゃない!
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(株)shinka<橿原市新堂町> 新家 茂さん
04
一日中遊び回ってもまだ足りない!
「竹取公園」は子どもたちの人気スポット。
「竹取物語」の舞台といわれる広陵町にある、大型公園。物語にゆかりの施設や古代の竪穴式住居も面白いですが、子どもたちのお気に入りは多彩な遊具や広場。そり遊びができるちびっこゲレンデは特に人気ですね。
かぐや姫は奈良県人!?
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(株)ハウスドゥ住宅販売<橿原市醍醐町> 楠橋 宣(ひろむ)さん
05
山積みの課題を目の前に
奈良市長選挙が行われました。
華やかな平城京のイメージが強い奈良ですが、厳しい財政の中で産業の活性化や暮らし環境の充実を目指すのはなかなか大変。新しい市長さんには、次の100年の礎となる思い切った施策を期待したいですね。
奈良の未来を託します
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ハウスモール 広陵店<北葛城郡広陵町> 福原 佳寿弘(かずひろ)さん
06
「奈良公園のシカは県民が飼っている」
わけではありません(笑)。
古くから春日大社の神の使いとして大切にされてきた奈良のシカ。今では国の天然記念物にも指定され、飼ったり傷つけたりは厳禁です。もちろん「一家に1匹ずつ飼っている」などということもありませんからね(笑)。
人なつこくても野生です
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原田建設 奈良店<大和郡山市新木町> 谷輪(たにわ) 周吾さん
07
プロボクサー村田諒太選手は
「闘う哲学者」とも呼ばれる奈良県人。
ロンドン五輪の金メダリストからプロ転向後、不可解な判定で世界王座決定戦に敗れた村田諒太選手。それでも折れることなく、再び戦い続けることを宣言しました。奈良県人として、これからも応援し続けたいですね。
次はきっと世界の頂点へ
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富士ホームサービス(株) 郡山支店<大和郡山市筒井町> 和田 勝幸さん
08
奈良で「夕飯のまわりする」とは
夕飯の用意をするという意味です。
「古事記」「日本書紀」以来の古い歴史のおかげなのか、普通の関西弁の中に時々「んっ?」という単語が出てくる奈良言葉。「まわりする」が「準備する」意味だなんて、よその人にはまず分かりませんよね(笑)。
グルグル回ったりしません
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(株)フロンティア不動産販売<奈良市南京終町> 尾田 高識(たかし)さん
09
あまり知られていませんが
日本のスイカ種子の8割は奈良県産。
昭和30年代ごろまで、特産品「大和スイカ」の栽培で有名だった奈良県。現在の出荷量は全国の1%足らずですが、スイカ種子の出荷量は約8割で文句なしの日本一。各地の有名スイカも大半は、奈良がルーツだそうですよ。
大きな声で自慢したい
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(株)鵄山(とびやま)不動産<生駒市高山町> 藤岡 新昌(よしあき)さん
10
歴史の国といわれる奈良県は
実は、住める場所が少ない森林の国。
奈良県の面積約3,690km²は、日本の国土の1%足らず。都道府県の中で小さい方から8番目という小さな県です。その上、面積の約8割は、木々が生い茂る森林ばかり。住める場所は思った以上に少ないんですよ。
そうでなくても狭いのに
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一番興産(株) 奈良支店<生駒郡斑鳩町> 大島 博さん
11
近鉄「学園前」周辺は
県内屈指の高級住宅街です
早くから大阪のベッドタウンとして開発が進んだ奈良県。中でも近鉄「学園前」周辺では、駅から放射状に広がる街路や余裕のある街区設計など、東京の田園調布を思わせる街づくりが行われ、今も高い評価を得ています。
大阪周辺から引っ越す人も
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学園前不動産<奈良市学園中> 松川 信夫さん
12
面倒なことに出会った時の
奈良県人の口癖は「おとろしい」。
「わずらわしい」「面倒くさい」という気持ちを表す「おとろしい」は、奈良では普通に耳にする言葉。別にお化けが出てくるわけではありません。もちろん、毎日の仕事がおとろしいわけはないですよ(笑)。
幽霊がいなくても使います
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(株)7LDK 八木店<橿原市葛本町> 山中 章さん

日本全国津々浦々の街を訪ね、その街に住む人、そこで働く街の不動産店の皆様に聞いた「エリアのいちばん」を5つのテーマに分けてお届けする連載シリーズです。