家のコト

World Life Style~わたしの国の住まい事情~

エクアドル・キトの最先端マンションで暮らすご夫婦。 ”シンプル・モダン”な 部屋、週末は屋上のプールやバーで賑やかに過ごす

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海外の家や暮らしをレポートする「World Life Style」。第27回目はエクアドルの首都、キトで暮らす旅好きなご家族の暮らしをご紹介。キトは赤道直下の街だが、標高が高いため年間通して日本の春のような気候。彼らの住まいは市内中心部にあるモダンなマンション。公共設備も充実していて、旅で家を空けるときも安心なセキュリティ万全の新築マンションだ。週末になれば、近くに住む家族や友人が集まり、屋上のプールやバー、バーベキュースペースでワイワイと賑やかに楽しむ。

国旗と同じ鮮やかな青が映える居間

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お父様が経営する会社でマネージャーをしている旦那様のアンドレス フェルナンドさんは、スウェーデン出身の夫人レベッカさん、8ヶ月のテオ君と3人で暮らしている。新築マンションを購入したのは3年前。エクアドルの分譲マンションは、完成してから販売価格がアップするので、完成前にほとんどの買手がつく仕組み。彼らも完成する1年前に購入したという。
室内は、スウェーデン出身のレベッカさんの趣味でシンプル・モダンなインテリアで統一。新しい真っ白な壁に、白を基調とした家具やカーテン、その中にセンス良く配置された鮮やかなトルコブルーのカーペットやクッションがポイントだ。これは、スウェーデンの国旗の色を意識したアイディア。

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一角に飾られたお花に、スウェーデン国旗が!レベッカさんはエクアドル在住の数少ないスウェーデン人、見えるところに国旗を置いていつも母国を思い出している。リビングのちょっとしたコーナーがほっこり和むスペースに…。

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リビングのもう一角には、お酒のボトルが並べられ、さらにお酒のボトルが並んだジグソーパズルが飾られている。こちらは、お酒好きのアンドレスさんによるデコレーション。エクアドルでは月曜日からの仕事に差し支えるという理由で、日曜日はお酒の販売を禁止。飲み歩くのが大好きなキテーニョ(キトで生まれ育った人たち)は、人が集まる週末のためにお酒のストックをしておく。

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間取りは、ベッドルームが2部屋、シャワールームが1つとトイレが2つ、そしてオープンキッチンにリビング&ダイニングスペース。広々としたリビング&ダイニングの真ん中には子供の遊びスペースを設けて、どこからでも子供を見守ることができるように配慮した。

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エクアドルの国旗を意識して、子供のプレイスペースやキッチンのラグマットの色は赤。
ちなみにスウェーデンの国旗は黄色と青、エクアドルの国旗はそれに赤が加わる。

旅の思い出の写真もセンス良くデイスプレイ

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夫婦ともに旅が大好きで、特にレベッカさんはスウェーデンの大学を卒業後、日本をはじめとするアジアやオセアニアにも滞在。母国語のほか英語、スペイン語が堪能で、アジアの言葉で挨拶もできる。さすが旅好きのカップルで、部屋の各所に旅先での写真を飾っている。どれもシンプルでおしゃれにアレンジ!

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冷蔵庫に貼られているのは、思い出の旅写真とスウェーデン語の単語が書かれたマグネットがいっぱい!アンドレスさんもスウェーデン語を勉強中。

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寝室へ向かう廊下の壁に掛けられた各国の風景写真。購入したものと思いきや、独身時代に二人で撮影した旅の写真だとか。額縁はオーダーメイドでつけたそう。

キングサイズのベッドはテオ君の遊び場に

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ベッドルームは2部屋。そのうちの1部屋は、将来、子供部屋になる予定だが、現在はゲストルームとして使っている。日本や中国に留学経験のあるレベッカさんが、アジアを意識したテイストに仕上げた.

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主寝室には、キングサイズのベッドが2つとその脇にベビーベッド。アンドレスさんが遅く帰ってきても、レベッカさんやテオ君の安眠を邪魔せず、ゆっくり休むことができるように、ベッドを2つにしたそう。キングベッドの上は子供がのびのび遊べるスペースにもなっている。

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近くに住む家族や親戚、友人が集まる家

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エクアドルでは、大家族で一緒に住むスタイルが伝統的。都市部では核家族化も進んでいるが、親戚や家族は近くに住んでいることが多く、アンドレスさんのご両親や親戚も、歩ける距離に住んでいる。そして、週末には入れ替わり立ち替わり、いろいろなお客様がやってくる。

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アンドレスさんはスポーツが大好きで、地元の社会人サッカーチームにも属している。エクアドル人のサッカー熱は強烈。重要な試合がある日には会社が休みになることも。スポーツバーや家に集まり、みんなで大声をあげて観戦。エクアドルチームが勝利した暁には、車のクラクションがなり、各家のベランダからは歓声が上がる。
アンドレス家もサッカーの試合がある日は仲間と集まり、大盛り上がり!マンションは17階建の13階、大きな公園と大通りに面しているので、通りで歓喜の声を上げる人の波を上から眺めながら、さらに盛り上がるという。

充実の設備と万全なセキュリティが魅力

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貧富の差が激しいエクアドルの都市部では盗難も多く、セキュリティが万全である事はマンション選びの大きなポイント。マンションへの訪問者は、必ず住人の事前申告が必要だ。1階のレセプションや駐車場の入り口でIDを預け、24時間体制のセキュリティカメラやガードマンも数人配置されている。

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マンション内の設備も、サウナやジャグジー、ジム、ミーティングルームetc……。ここまではありそうな設備だが、さらにビリヤード、卓球、ミニシアター、キッズルームも完備されているという充実ぶり。

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屋上には広々としたプールやバー、バーベキュースペースがあり、眺めのいい屋上スペースは、親戚や友人からも大人気。

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週末はバーベキューパーティーや、プールパーティーを開催して賑やかに楽しんでいる。

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■プロフィール■
アンドレス フェルナンド・トロ エスピノサ (34歳)建築用工具や機械を販売する会社のマネージャー。レベッカ・ウエイデマン(33歳)専業主婦。長男テオ(8ヶ月)。
アンドレスさんとレベッカさんはエクアドル・キトで出会い、遠距離を経てゴールイン。アンドレスさん立会いのもとスウェーデンでテオ君を出産し、その後エクアドル・キトに移住した。
〜住まいについて〜
室内は約125平米。購入価格 270,000米ドル(日本円で約3,035万円)

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■エクアドル・キトの不動産事情■
首都キトは、旧市街と新市街に分かれ、旧市街は400年以上も前の建築物が残る世界遺産の街。新しく建物を建てることができず、賃貸物件は古い建物を修繕したものがほとんど。反面、新市街は現在建築ラッシュ。1階から2階までが店舗やオフィス、3階以上を住居にしたスタイルのビルが多く建築され、10階以下のマンションから10〜20階建の高級マンションが多い。キト中心街から車で30分ほどの郊外には、広々とした一戸建て住宅が集まる高級住宅街がある。
家賃は、キト新市街の中心部と郊外の高級住宅街が最も高く、50平米の広さで月に1,000米ドル前後(約11万円)。単身者はルームシェアするケースも多い。都市部から離れた場所ではその半値以下。
ここ5年間で都市部の不動産価格は倍近くに高騰したが、現在は落ち着いてきている。ほとんどがオーナーとの直接取引で、不動産業者を通した場合は仲介手数料を払う。日本の敷金に当たる保証金はオーナーによってまちまち。WiFi、電気、水道、管理費が家賃に含まれるかもオーナー次第なので、確認が必要。
高級マンションの建築には、大手建築会社がかかわり、現在もユニークな形のビルが続々と建築中。

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