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「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016」総合グランプリ、福岡のアーケード再生

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15日に「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016」の入賞作品を公表、授賞式を行なった。写真中央が総合グランプリを獲得した(株)タムタムデザイン(北九州市小倉北区)代表取締役の田村 晟一朗氏

15日に「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016」の入賞作品を公表、授賞式を行なった。写真中央が総合グランプリを獲得した(株)タムタムデザイン(北九州市小倉北区)代表取締役の田村 晟一朗氏

総合グランプリ作品「アーケードハウス」外観。シャッター通りになった商店街の一画を住居としてコンバージョンした事例

総合グランプリ作品「アーケードハウス」外観。シャッター通りになった商店街の一画を住居としてコンバージョンした事例

「リノベーションはハードだけではないソフト面も含めた提案に進化している」と話す山本理事長

「リノベーションはハードだけではないソフト面も含めた提案に進化している」と話す山本理事長

(一社)リノベーション住宅推進協議会は15日、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016」の総合グランプリを発表。授賞式および講評会を開催した。

リノベーションの楽しさ・魅力・可能性の訴求を目的に、同協議会加盟企業(約700社)の施工実績の中から、この1年を代表するリノベーション作品を選出するもの。今回で4回目。
マンションおよび戸建ての1住戸に対する施工費用帯別(「500万円未満」「800万円未満」「800万円以上」「無差別級(1棟もの、オフィス・店舗、コミュニティデザイン等、1住戸に対する工事費用別の枠に当てはまらないものが対象)」)に優秀作品を選出。その中から総合グランプリを決めている。グランプリ作品は、同協議会ホームページのトップページや次年のリノベEXPOポスター等の販促イメージとして使用される。

16年の選考対象物件は15年4月1日〜16年9月30日に竣工した物件。7月4日〜9月30日にエントリー作品を募集し、161作品がエントリー。10月3日〜11月4日にSNS等を活用した一般投票(一次選考)を実施し、最終選考に進む51作品を選出した。

住宅系の業界新聞や雑誌の編集長等からなる選考委員による最終選考会によって、総合グランプリには(株)タムタムデザイン(北九州市小倉北区、代表取締役:田村 晟一朗氏)の「アーケードハウス」(福岡県行橋市、800万円以上部門でのエントリー)が選ばれた。
同作品は、閉店率7割のアーケード商店街の1区画(1979年10月築)を住居としてコンバージョンしたもの。施工費は約1,800万円。
講評会で、選考委員は「アーケードの中に住居という見た目のインパクトで全員の興味がわいた」「商店街の空き店舗をシェアオフィス等にする事例はあるが住居はめずらしい」「全国でシャッター通りが多くある中貴重な提案」等、万場一致でグランプリ授与に至ったと話した。

部門ごとの最優秀作品は、「500万円未満」がREISM(株)の「『ただいま』より、『いらっしゃい』が似合うカフェ部屋ライフ。」(東京都、賃貸マンション)、「800万円未満」が棟晶(株)「“高品質低空飛行”に暮らす家〈暮らしかた冒険家 札幌の家〉」(北海道、戸建て)、「800万円以上」は(株)スロウル「三角屋根のブロック造の家」(北海道、戸建て)、「無差別級」がブルースタジオの「カフェ&お宿『シーナと一平』」(東京都、旅館等)が優秀作品に選出。そのほか、特別賞として、空き家活用まちづくり賞に(株)八清の長屋の京町家再生、ユーザーファースト賞に(株)リビタのリノベ住戸の試し住み可の販売手法など、8作品が選ばれた。

授賞式で、同協議会理事長の山本卓也氏は「地方作品のエントリーおよび受賞が増えた。発想の転換や新たな住まい方提案を進めることで、リノベーションがハードだけにとどまらないソフト面も含めた提案に進化していることによりその裾野が拡大したと考える。今後も当コンテストをますます格式のある賞として発展させたい」と述べた。

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