積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は、「平屋住宅に関する調査」結果を発表した。
平屋建ての受容者層の姿やニーズの特徴について明らかにすることを目的に実施した調査で、30〜69歳の男女を対象に、インターネットで調査した。回答数は1,050、住居形態は持ち家戸建て25%、持ち家マンション25%、賃貸50%。
(老後の)理想の住まいについて、「平屋」は23.5%、「戸建て(2階建て以上)」は33.4%、「マンション」は34.5%と、マンションの人気が最も高かった。また、年齢が高まるにつれ2階建て志向が弱まり、平屋とマンションの割合が高くなる傾向が見られた。
平屋選択の理由のトップは「階段の上下移動がない」で51.8%、以下、「同一階(ワンフロア)で生活できる」49.2%、「コンパクトな間取り」38.7%、「庭が楽しめる」32.8%の順に。世代別では、高齢層ほど「階段の上下移動がない」「同一階で生活できる」などのポイントが高くなった。なお30〜40歳代では、「コンパクトな間取り」のポイントが高く、建築費抑制の意向が反映されたのでは、同社では分析している。
平屋選択者に、12のテーマの住まいについての関心の有無をたずねたところ、上位は「自分の趣味を楽しめる空間や設備のある住まい」(64.5%)、「オープンキッチンとダイニングが庭と連続した住まい」(61.9%)、「庭が充実した住まい」(59.2%)などが上位にランクイン。一方で、「賃貸併用にして経済的に余裕ができる住まい」「家でフィットネスジムができる住まい」については「関心なし」の回答がそれぞれ70.7%、75.0%と、関心が低かった。