MID都市開発(株)は3日、「都心プチ脱出」に関する意識調査の結果を公表した。ゆとりや自分らしいライフスタイルを求めて都市を脱出して、住居を構えたいという機運の現状と、具体的な居住エリアの希望を調べたもの。10月15〜16日に、東京23区在住の働いている男女に調査を実施。1,030人から回答を得た。
「東京23区を脱出して郊外に住みたいと考えたことはあるか」という問いに、「ある」と回答したのは52.0%と半数を超えた。年代別には、20歳代が60.7%、30歳代59.2%、40歳代56.8%と6割近くが「ある」と答えた一方で、50歳代は46.6%、60歳代以上は36.9%と年代が上がるにつれ割合が少なくなった。
「ある」と回答したうち、通勤圏内(政令指定都市等を除外した都心から50km圏内で東西南北の代表的なエリアを指定)で住みたい場所を聞いたところ、最も多かったエリアは湘南・鎌倉エリア(52.2%)で、2位の高尾・八王子エリア(15.3%)、3位の所沢・狭山エリア(6.2%)を大きく引き離した。
また、そのエリアを選んだ理由については、湘南・鎌倉エリアでは、「海が近い」(45.4%)、「趣味・ライフスタイルとあっている」(21.8%)、高尾・八王子エリアでは「山が近い」(37.8%)、「趣味・ライフスタイルとあっている」(23.2%)、所沢・狭山エリアでは「趣味・ライフスタイルとあっている」(21.2%)、「山が近い」(18.2%)がそれぞれ上位に。同社は「自然環境豊かなエリアで自分らしいライフスタイルを実現したいという希望が浮き彫りになった」と分析している。