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マンション管理費単価、ワンルームはファミリータイプの倍以上/スタイルアクト調査

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スタイルアクト(株)は18日、1993年以降に首都圏で分譲されたマンション2万3,000棟の「管理費調査」結果を発表した。

各マンションの平均面積、新築時平均物件価格、総戸数、階高からマンションの管理費を調査した結果、管理費単価が高くなりやすい物件の特徴は、管理会社への委託状況や共用施設の内容、エリアや新築時の価格などの物件グレードによって差があるとした。調査結果を分析し、(1)ワンルームマンションの管理費単価は、ファミリータイプの2倍以上、(2)マンションの棟単位の新築時平均価格が高いほど、管理費単価が高くなる、(3)総戸数が多い物件も少ない物件も、管理費が高い、(4)タワーマンションは管理費単価が高いという傾向を示した。

(1)では、マンションの平均面積帯別に管理費単価(平米あたりの管理費)を集計。平均面積10平方メートル台の物件は436円、20平方メートル台は361円と、平均面積80平方メートル台までは、面積が広くなるほど管理費単価は安くなる。ただし、平均面積が90平方メートル台以上になると、面積が広くなるにつれて高くなる。管理費単価が最も高いワンルーム(436円)と、最も安い80平方メートル台のファミリータイプ(178円)を比較すると、ワンルームの管理費単価はファミリータイプの2.5倍となった。

(2)は、マンションの新築時平均価格(70平方メートル換算した場合の平均価格)別に、管理費単価を集計。新築時平均価格が3,500万円以下の物件は管理費単価が168円であるのに対し、新築時平均価格が1億500万円超の物件では462円と、マンション価格が安い物件と高い物件で3倍近くも差があった。充実した共用設備など管理サービスの違いが理由と考えられた。

(3)は、総戸数50戸未満では221円、200戸未満では179円、600戸以上では207円。総戸数100〜200戸未満の物件が最も安く、50戸未満の物件が最も単価が高くなることが分かった。共通費用は総戸数で割るため、総戸数が少ないと管理費単価は高くなるが、戸数が多いと、エレベーター台数が増える等の理由で共用部分の費用は膨らむため、総戸数が多すぎても少なすぎても管理費単価は高くなる。

(4)は、「5〜10階未満」は240円、「10〜15階未満」は207円、「15〜20階未満」は194円と、いずれも200円前後となった。一般的に「タワーマンション」と言われる20階以上のマンションでは、「20〜30階未満」が240円、「30〜40階未満」は248円、「40階以上」は281円となり、20階以上のマンションは、それ未満のマンションに比べ管理費単価が高かった。建物の階数(高さ)によって設置義務が生じる設備があり、その設備の維持管理にコストがかかるため。

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