
総合グランプリの「ホシノタニ団地」外観
(一社)リノベーション住宅推進協議会はこのほど、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2015」の総合グランプリ等を選出した。
施工費用別に、「500万円未満部門」「800万円未満部門」「800万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を設置。各部門ごとに全国からエントリーされた計154作品を、SNSを活用した一般ユーザーの声を取り入れ一次審査し、リノベーションの楽しさ・魅力・可能性という点にフォーカスして、48作品を選出した。最終審査においては、住宅系媒体編集者など8人で構成された選考委員が審査を行い、総合グランプリ1点、部門別最優秀作品賞4点、特別賞7点を決定した。
総合グランプリは(株)ブルースタジオの「ホシノタニ団地」(神奈川県座間市、3・4号棟・55戸)。選考委員長である島原万丈氏(同協議会プロモーション委員会委員長)は、「郊外住宅団地の空き家問題は、今後ますます大きな社会課題として全国で顕在化してくるはず。『ホシノタニ団地』の再生にあたっては、住宅単体に留まらず、地域の再生まで射程することが解法のモデルとなることを、団地の広大な空地を駅前公園としてエリアに開くという手法で示した」と講評した。