(株)帝国データバンク(TDB)は5日、2015年10月の「TDB景気動向調査(全国)」の結果を発表した。調査対象は2万3,137社、有効回答は1万838社。
同月の景気動向指数(景気DI:0〜100、50が判断の分かれ目)は44.8(前月比0.2ポイント増)と3ヵ月ぶりに改善した。住宅着工戸数の増加傾向が、内装工事などに波及してきたが、輸出の減少は景気を下押し。国内景気は悪化傾向が一服したが、業種間の格差が一段と拡大している。
企業規模別では、「大企業」48.2(同0.2ポイント増)「中小企業」43.7(同0.1ポイント増)、「小規模企業」43.2(同変化なし)。
業界別では、「不動産」が48.7(同変動なし)と横ばい、「建設」が49.5(同0.4ポイント増)と4ヵ月連続で改善した。「不動産」の景況感の先行きでは、「土地や建設費の上昇に加え、消費税増税やマンションの施工不良問題もあり、徐々に景気が悪化してくるだろう」など不安の声も挙げられた。