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先進的なリフォーム事業モデルを共有、市場拡大へ/経産省

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第1回「先進的なリフォーム事業者表彰・シンポジウム」の様子

パネルディスカッションでは、リフォーム事業者、地場工務店をとりまとめるIT企業、リフォーム関連の業界団体といったそれぞれの立場から、現在リフォーム業界が抱える問題について言及した

経済産業省は3日、2014年度「先進的なリフォーム事業者表彰・シンポジウム」を開催。約230人が参加した。

リフォームビジネスの拡大が重要性を増す中、消費者の住まいに関する多様なニーズに対応し、独自のビジネスモデルをもって、市場を切り拓くリフォーム事業者の取り組みを選定・表彰する「先進的なリフォーム事業者表彰(経済産業大臣表彰)」を14年度に創設した。表彰事業者のビジネスモデルをベストプラクティスとして公開することで、リフォーム市場における新たなビジネスモデルの創出につなげていくことがねらい。
14年度は3大都市圏の事業者を対象に、21者が選定・表彰された(詳細は過去のニュース参照)。

同シンポジウムでは、ベストプラクティスの紹介や、表彰者を交えたパネルディスカッションを通じて、先進的なビジネスモデルを駆使したリフォーム産業のあり方について展望。会の冒頭、同省製造産業局長の黒田篤郎氏は「20年のリフォーム市場倍増に向け、リフォーム事業者がやるべことはたくさんある。その一貫として先進的な事業を共有することで、各企業における事業創出のヒントにしていただき、市場全体の健全な発展につなげていきたい」と話した。

基調講演では「ベストプラクティスから見るリフォームビジネス拡大の展望」をテーマに、経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課課長の寺家克昌氏が現在のリフォーム市場や表彰事業者の分析内容を発表。同氏は「今後のリフォーム事業者は、独自のビジネスモデル構築とともに、他業種との連携を通じたサービスの向上や地域に根付いたまちづくりなどが重要となる。そういった事業展開ができるよう、経産省では事業環境の整備に取り組みたい」と述べた。

次いで、14年度表彰者である(株)リビタ常務取締役兼事業統括本部長の内山博文氏、(株)ホームプロ代表取締役社長の伊藤栄作氏、(株)ナサホーム代表取締役の江川貴志氏のほか、(一社)日本建材・住宅設備産業協会専務理事の富田育男氏をパネリストに招き、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授の江口 亨氏がコーディネーターを務め、パネルディスカッションを開催した。リフォーム業界が抱える人材育成、リピーターの獲得、業界のイメージアップなどについてそれぞれの立場から意見を発表した。

なお、同日付で、表彰事業者21者の取組事例をまとめたベストプラクティス集をホームページ上に公開している。

15年度の同事業は対象エリアを全国に拡大して実施予定。公募開始は6月頃を予定している。

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