(株)矢野経済研究所は25日、国内の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査の結果を発表した。対象は「10平方メートル超の増改築工事」「10平方メートル以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野。
2014年第2四半期(4〜6月)の市場規模は、速報値で1兆7,331億円(前年同期比5.5%減)、14年第3四半期(7〜9月)は、1兆3,774億円(同23.4%減)となった。
14年第1〜3四半期(1〜9月)では、4兆8,949億円(同0.04%増)となり、14年第1四半期(1〜3月)の消費増税前の駆け込み需要で積み上がった分が、4〜9月の半期で反動減となったとみられている。
また、14年の市場規模については、14年4月の消費増税による駆け込み需要の反動減の影響が顕著に現れていることから、6.5兆〜6.8兆円と予測。
15年10月の消費税再増税に向けた需要回復が期待されたが、先送りによって、消費者にとっては特段リフォームを急ぐ動機付けがなくなり、リフォーム需要はいましばらく鈍い状況が続くものとみられる。