
「ザ・パークハウス西新宿タワー60」完成予想図(中央)。マンションとしては日本最高階となる地上60階建て。地権者のこだわりも強く、名称にも「60」と入れた

プレミアム住戸は、59階と60階に計14戸用意。設備機器や室内デザインのグレードを高めているほか、設計変更にも対応する
三菱地所レジデンス(株)は、相鉄不動産(株)、丸紅(株)、(株)フジタ(施工)と共同で開発している分譲マンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」(東京都新宿区、総戸数954戸)を、2015年1月に発売する。
同物件は、都営大江戸線「都庁前」、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅徒歩6分、JR線他「新宿」駅徒歩15分に広がる、広さ約1.5haに及ぶ市街地再開発「西新宿五丁目中央北地区市街地再開発事業」として建設するもの。1992年のまちづくり有志会の結成から20年がかりで再開発にこぎつけた。東京都の「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区としての指定を受け、その防災街区整備事業のパイロットプロジェクトにもなる。全体完成は、17年11月。
建物は日本最高階数となる、高さ208.97m、地上60階建てのタワーマンションと、共用施設が入る低層の共用棟で構成。地権者店舗が、タワー棟に15区画入る。街区内道路は10〜12mに拡幅するほか、ふんだんに緑化を施し、新宿中央公園と生態系を合わせた広さ1,900平方メートルの公開空地「結いの森」を整備。地域防災拠点やコミュニティ空間として機能させる。
自然、減災・防災、多様性をコンセプトとしたエリアコミュニティプログラムを導入するのが特徴。東京おもちゃ美術館の監修で、日本家屋の「縁側」をテーマに和室と土間を設けた交流スペース「ENGAWA」を設置。子供向けに、国産木材を活用した「木育ひろば」も設けるほか、ミーティングスペースやクリエイティブスペースも、木質感を重視したつくりとする。
また、入居前の15年から20年までの6年間にわたり、外部専門家と連携した60回のコミュニティブログラムを展開。3年間、理事会の運営支援も行なう。
住戸は、1R〜3LDK、専有面積33〜156平方メートル。オール電化を採用。59階・60階の14戸は、設備仕様や内装グレードを高めたプレミアム住戸とし、設計変更にも対応する。販売予定価格は、専有面積78平方メートルの3LDKが7,100万円台から、専有面積104平方メートルのプレミアム住戸が1億7,000万円台から。14年5月からプレセールスを開始。現在までに、5,000件の反響と500件のモデルルーム事前来場を集めており、外国人投資家からの反響もある。
6日のモデルルーム発表会で挨拶した三菱地所レジデンス取締役社長の小野真路氏は「都心部では建物の絶対高さを規制する動きが強まっており、地上60階建てというのは、大きなうりのひとつとなる。新宿は、赤坂・六本木などと並び国際的な知名度も高く、インバウンドニーズにもつながる」と、投資家向け販売への期待を述べた。また、消費税再増税後の市況について「良い場所で良い物件を供給するという原点に立ち戻れば、それほど心配する必要はない」という認識を語った。