(OVO オーヴォより)

ホテル椿山荘東京に今年もホタルがやってくる。夜の庭園を幻想空間に変える夏の風物詩は、桜散る春の終わりとともにその成長を開始する。ホテル椿山荘東京では毎年、ホタルが初飛翔する時期を予想するが、手掛かりは「500度説」という仮説だ。
ホタルの幼虫は水生。ホテル椿山荘東京の庭園でこの幼虫が陸に上がる時期は、桜散る雨降る夜の日が多い、という。その翌日を起点に毎日の平均気温の合計がちょうど500度に達した時、ホタルが初飛翔する―というのが「500度」説だ。
仮説の検証を始めた2010年以來の予想戦績は、521度の日に初飛翔を観測した14年を「当たり」に含めれば、4勝1敗と好成績。かなりの確度で当てることができた。今年も雨に濡れた桜の花びらが夕闇に消えていく姿を眺めながら、ホタルが暗闇に青白い光を点灯させる日を思う日が、しばらく続きそうだ。
ホタル舞う時期の企画として、ホテル椿山荘東京では5月20日から6月30日まで、ホタルをイメージしたおいしい食事が楽しめる「ほたるの夕べ ディナーブッフェ」(大人9800円〜)や、庭園閉園後の30分間、ホタル乱舞の庭園を独占鑑賞できる特典付きの特別スイートルーム「オンリー・ワン・スイート“S”コレクション・プライベート・ホタル・ナイト」(1人6万円〜)を展開する。
6月17、19の両日は、ジャズ演奏が堪能できる「ほたるとスタンダードジャズを楽しむ夕べ」(大人1万5500円など)も開催する。