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『金田一少年の事件簿』の金成陽三郎と『あやつり左近』の写楽麿の強力タッグが「三億円事件」ほか未解決事件を推理!

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(OVO オーヴォより)

このところ、テレビ番組で未解決事件を追及するものが目立っている。が、それだけ未だ解決していない事件に関する一般の関心が高いとも言える。そんな未解決事件の謎を解くべく、竹書房より発行されたのがコンビニコミック『真犯人は!? 名探偵が解き明かす未解決事件の謎』である。

興味深いのは、何と言っても大人気漫画『金田一少年の事件簿』(漫画/さとうふみや)の原作者・金成陽三郎氏と『人形草紙あやつり左近』(漫画/小畑健)の原作者・写楽麿氏による推理だ。両氏のミステリー漫画原作者としての知識と洞察力が、実際の事件の謎をいかに解くかが見どころである。

両氏をよく知らない方のためにご紹介すると、金成陽三郎氏は週刊少年マガジンにおいて連載された『金田一少年の事件簿』の原作者。また写楽麿氏は週刊少年ジャンプで連載された『人形草紙あやつり左近』の原作者であり、別名義で数々の推理漫画の原作も手がけているミステリーの名手だ。この人気、実力ともに漫画界でも屈指の2人がタッグを組んだこの企画、実に興味深い。

本作は作品のガイド役である新聞記者のミホが、「三億円事件」「グリコ・森永事件」など未解決事件を再検証という企画により、金成陽三郎氏と写楽麿氏に推理を依頼するというもの。また事件については再現ドラマ形式で解説する、わかりやすい漫画となっている。
ただし、推理については個人的な見解であり、可能性のひとつでしかない。事件の真実が明らかになった時、その推理がどこまで真実に迫っていたかがわかるだろう。

また事件を扱い、推理することで、事件の風化を懸念し、もう一度人々に関心を持ってもらいたいという思いもあるようだ。未解決事件はその名の通り、未解決であり、まだ事件は終わっていない。事件を解決しない限り、犯人がいつ、また犯罪を繰り返すかもわからないのだ。

本書は漫画原作者の2人の推理も興味深いが、事件が遠い昔の出来事ではなく、いつどこでわれわれが被害者になるかもしれないという警鐘をならし、再発防止のためにも悲惨な事件があったことを忘れてはいけないと教えてくれる。

竹書房
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/2638901

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