(OVO オーヴォより)

流行りのスイーツに次々目を奪われる“スイーツ初心者”でなければ、知っているはずのマロンシャンテリー。日本の洋菓子の祖として知られる、東京會舘初代製菓長勝目清鷹が、モンブランを見て、1950年頃、日本人向けにアレンジして発案したと言われるお菓子だ。大正11年創業の東京會舘が、1月末日で建て替えに入るのを前に、期間限定マロンシャンテリーで人気の高かったものを週替わりで販売することになった。抹茶クリームの中に栗の甘露煮と大納言が入った「抹茶」、薫り高い紅茶がクリームと相まってロイヤルミルクティーのような味わいが楽しめる「アールグレイ」、栗の甘みとほろ苦いチョコレートがマッチした「ショコラ」の3種類だ。スイーツというより「洋菓子」という呼び名がぴったりの歴史的な味を、閉館前にもう一度。