(OVO オーヴォより)

さすが日本の技術!と思わずうなってしまいそう。
ふだんの生活の中ですごく役に立っているが、ほとんどの人は存在に気付かない・・・そんな技術や商品が日本にはたくさん存在する。高機能性テープや保護フィルムなどの素材を製造する日東電工(大阪市)の「TEMISH(テミッシュ)」と「優肌パーミロールLite 」もそんな商品のひとつ、いや2つだ。どうなっているの?マジック?と思うほどのスグれた商品だが、多くの人は知る機会がないと思う。日東電工の革新的な技術を紹介するHP「Nitto Innovation Lab.」がリニューアルされたのに伴い、2商品の紹介動画「TEMISH 通す・通さない 篇」「優肌パーミロールLite メイク 篇」が公開された。ふだんは気づくこともなさそうな革新的技術をこの機会にちょっと覗いてみよう。
微細孔を持つ、フッ素樹脂でできた多孔質膜の総称の「TEMISH」。なんだか難しい名前の素材だが、見た目はふつうの1枚の紙(シート)。そこに、水が入ったガラスの容器が登場し、その縁に接着剤が塗られる。容器のサイズに合わせて円形に切り取った「TEMISH」を貼って、容器を逆さまにすると、あら不思議!本来ならこぼれるはずの水が、一切漏れてこない。誰もが、どうなっているの!?と思う。次に、その容器を水槽の中に沈め、ホースを使って容器の中に空気を吹き込む。すると、水は通さなかった「TEMISH」から、多数の空気の泡が。水は通さないのに、空気は通す「TEMISH」の技術だ。1 ?あたり数億個の微細孔を持つことで、防水性と通気性を同時に発揮することができるのだという。身近なところでは、防水仕様の携帯電話や掃除機のフィルターなどに使われている。
「優肌パーミロールLite」は、傷口を保護しながら乾かさずに治療する場合など医療現場でも使われているフィルム。その薄さとしなやかな伸び、そしてサラッとした着け心地で、フィルムを貼っているのを感じさせないほどのフィット感を実現しているのがすごいところ。動画では素顔の女性が登場し、エアブラシでその女性の顔に塗料が噴射されていく。額と両頬がカラフルに彩られ、パーティーにでも出かけられそうと思ったら、次の瞬間。あっという間にメイクのない顔になる。どういうこと!?と思うが、実は、最初にフィルムドレッシング材「優肌パーミロールLite 」を顔に貼っていて、フィルムをはがすことでメイクも一緒にはがれているのだ。治療とはいえ、24時間体にフィルムを貼っていると、何らかの違和感がありそうだ。しかし、従来品の4分の1の薄さで、皮膚の凹凸にぴったり密着する「優肌パーミロールLite」なら、肌にも優しく、貼っているのを忘れさせてくれそう。
「TEMISH」も「優肌パーミロール Lite」も、気付かないところで私たちの生活をより便利にしてくれている。身近な生活の中のあっと驚く日本の技術。開発に携わった技術者に感謝しつつこれからも注目していきたいものだ。