(OVO オーヴォより)

ローカル線と地域の人々は、共に支え合い強いきずなを持つ。京都で100年を超える歴史を持つ「嵐電」(らんでん)こと京福電気鉄道嵐山本線もそんなローカル線の1つだ。この嵐電が眺めてきた地域の人たちのつながりをテーマに、立命館大学映像学部の学生が3つの物語をまとめたオムニバス映画『嵐電の街、ひと模様』が、2016年3月から2017年2月までの1年間、デルタ航空のエグゼクティブクラスの機内上映プログラムに登場する。
『嵐電の街、ひと模様』は、2011年度に同大の客員教授に就任した映画監督、中島貞夫氏の監修のもと、「映像制作論」の授業の一環として、全行程を学生が制作。嵐電の声役を俳優の内藤剛志氏が務めるヒューマンドラマには、学生から見たさまざまな社会問題への思いや願いも込められている。
2015年3月に世界最大級の映像見本市「香港フィルマート」に出展したこの作品が、飛行機内で上映する映画を販売する香港の企業「Encore Inflight Limited」のバイヤーの目に留まり、作品のクオリティーの高さや学生の熱い思いが評価されたことが今回の機内上映決定につながった。
■『嵐電の街、ひと模様』(2013年、全94分)予告編映像