痛快すぎる! ママがスマホに勝つ瞬間

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(OVO オーヴォより)

ご飯よ!そうやって夫や子供たちを食卓に集めるママの、ストレスは大きい。なぜなら、彼らはすぐには来ないからだ。温かいものは温かいうちに、焼きたて、よそりたての食事を楽しんでほしいと、おかずもご飯も同時に調理し終わるように苦心しているママたちに、彼らの“ダラダラ”は耐え難い。ようやく食卓についても、娘の手にはスマホ、弟の手にはおもちゃ代わりのタブレット、夫ですら視線をテレビに残したまま座る。味はどうなの?今日はどうやって過ごしたの?ママは話したい。そんな当たり前のことが難しいのが現代だ。

でもここに、とんでもない味方がいた。パスタソースなどで有名なオーストラリアのDOLMIOだ。彼らが作ったのは、名付けて“ドルミオ・ペパーハッカー”。一見、普通のコショウひきに見えるが、実はハイテク内蔵。ママが料理の上にこしょうをひいた瞬間、家の中のWifiもテレビの電源も、瞬時に切れるようになっている。

このコショウひきを使った家族の様子を隠しカメラで撮影した動画を、DOLMIOがYoutubeで公開した。食事に呼び集めるママの声に、鈍い反応を繰り返す家族。「テクノロジーがディナータイムをハイジャックした」というテロップでスタートする動画は、「手伝ってよ」というママに、生返事で片手にタブレットを持ったまま、ナイフやフォークを食卓に運ぶ娘や、泣き出す赤ちゃんを映し出す。食卓に運ばれているパスタ。そしてついに、ママは、皿の上のパスタにこしょうをひくのだ。なんと痛快!テレビもタブレットもスマホも、みーんな瞬時に切れてしまう。何が起きたのか分からず、機器類をのぞきこむ家族たち。「でも世界は終わらない」。そしてようやく、話しながら、笑いながら食べる家族たち。復活したディナータイム。「“つながらない”ことで、家族がつながったから」。

動画を紹介したフランスの雑誌マダム・フィガロは、「開発者は今のところ、このコショウひきを商品化するつもりではないらしいが」としたうえで、ソーシャルネットワーク上で家族についての議論を始めるきっかけを作りたかった、という同社の意図を紹介している。すでに180万ビューを数え、オーストラリアでは数多くのメディアがこの問題を取り上げ始めているという。

このコショウひき、是非商品化してほしいけれど、たとえ商品化されなくても、この手のストレスを抱えるママたちは、間違いなくDOLMIOのパスタソースを買うだろうと思う。広告の真髄だ。

Madame Figaro
http://madame.lefigaro.fr/societe/le-dolmio-pepper-hacker-lustensile-qui-coupe-le-wifi-et-ramene-tout-le-monde-a-table-140415#AL-210

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