(Jタウンネットより)
「非公認キャラ」ふなっしーのおかげで最近ウハウハの船橋市だが、
「じゃあ公認キャラって何してるの? そもそも公認キャラっているの?」
という疑問が浮かんでくる。
もちろんいます、公認キャラ
船橋市のご当地キャライベントに出かけたことのある人なら、かなりの確率で袴姿のキャラ「目利き番頭 船えもん」を目撃したはずだ。ふなっしーは非公認キャラなのに対して船えもんは公認、何かにつけてお呼びがかかる。2014年5月18日に「船橋市場だヨ! 全員集合」が開催されたとき、ふなっしーと船えもんはペアを組んでプロレスに奮闘したが、さらに船えもんは市の名産品をアピールするという、「公認」ならではの真面目な仕事にもいそしんでいた。

写真:編集部撮影
「市を代表して頑張れ、船えもん! ふなっしーに続け」という市民も多いだろうが、彼の位置づけは「ふなばし産品ブランドのPRキャラクター」。役割に応じて様々な公認キャラが船橋には存在するのだ。
ランナーだけどメタボ、逆にそれがいい!
船橋市スポーツ健康都市宣言のシンボルキャラクター「汗一平」と「風さやか」。お披露目されたのは古く1983年10月10日にさかのぼる。一般公募により誕生したのだが、黒いシルエットにしたのはインク代を押さえるため……というのはうがちすぎか。
ランナーなのにメタボ。ランニングシャツはあいにく似合いそうになく、のっぺら顔が何より怖い。幼児にウケるかと言われれば微妙だが――シンプル・イズ・ベスト!と考えたい。市内の公園に銅像だってある。見た目上のインパクトでは、ある意味でふなっしーにだって負けていない。
桜の写真は、家族で楽しみました。最後、汗一平くんどあっぷだけいきます pic.twitter.com/QoRwHB0u0u
– みち (meikapiyoko) 2013, 4月 5
着ぐるみがない悲運のキャラ
中核市の中では日本最大の人口を誇る船橋市。ご当地キャラが多すぎて問題になった大阪府ほどではないけれど、部署ごとにキャラを作ってしまうのは行政の宿命なのだろうか。
「博士くん」は、ふなばし市民まつりの一環として毎年開催されるイベント「めいど・いん・ふなばし」のマスコットキャラクターだ。2007年から活動しているが着ぐるみは存在しない模様。登場の機会が1年間のうち数日しかないという事情も影響しているからだろうか。しかし、ロボットに博士はつきものだが、「博士型ロボット」というのはちょっとレアだ。
ぐんまちゃんより馬の風格ある! サラブレッドだしね
「キャロッタ」は船橋競馬所属のマスコットだ。同県富里市出身のサラブレッドで、着ぐるみは2012年に登場した。競馬場で開催されるイベントにしばしば出没し、ふなっしーとの共演も果たしている。結構お金がかかっている印象を受ける。
ふなっしー&キャロッタ How to keiba@船橋競馬場③(YouTubeより)
インパクトじゃ負けないぜ!
ふなばし三番瀬海浜公園のイメージキャラクターは、アサリちゃんならぬ「アサリくん」。貝のアサリをモチーフにデザインされたため、手足はない。着ぐるみもない。
梨だけじゃなかった、船橋の特産品
小松菜の妖精で「西船なな姫ちゃん」というキャラもいる。西船橋葉物共販組合所属で、5月27日「小松菜の日」が誕生日。厳密にいえば市公認ではないのだが、その愛くるしい姿はもっと多くの人に知られていい。
このほかにも、地球温暖化防止のキャラクター「ふなわりくん」、下水道キャラクターで下水管を模した「ヒューム★ブルー」「ヒューム★レッド」「陶じいさん」、再生センターのマスコット「リサちゃん」などが存在する。ふなっしーほどの知名度も派手さもないけれど、船橋の平和のために各々が自分の役割をしっかり果たしているのだ。