街のコト

心奪われる…1度は行きたい、長崎の教会群とキリスト教遺産

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

(Jタウンネットより)

世界遺産登録を目指している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」。構成される13の文化財は、長崎市内から五島列島の離島、熊本県天草地方まで広がっている。

大浦天主堂(写真は全てながさき旅ネット「長崎写真館」提供)
大浦天主堂(写真は全てながさき旅ネット「長崎写真館」提供)

江戸幕府の厳しい弾圧に耐えて信仰を守り続けてきた長崎や天草のキリスト教徒たち。彼らの一途な信仰心が乗り移ったかのような輝きが、文化遺産から放たれているかのようだ。

西洋建築と日本建築が融合した教会に目を奪われる

長崎駅前から南に約2.4キロのところにある「大浦天主堂」(長崎市)は1864年に建設された日本最古の教会。西洋建築の国宝としては国内唯一だ。

大浦天主堂
大浦天主堂
大浦天主堂
大浦天主堂
大浦天主堂
大浦天主堂

フランス人のド・ロ神父が設計・施工した「出津教会堂」(長崎市)は1882年に建設された。レンガの壁はモルタルで覆れている。海からの強風を考慮した結果、四角の鐘塔以外は低平な外観となっている。

出津教会堂
出津教会堂
出津教会堂
出津教会堂

出津教会と同じくド・ロ神父の指導の下建設された「大野教会堂」(長崎市)は、外壁が玄武石で、屋根は和瓦ぶきになっている。1893年建設で国の重要文化財に指定されている。

大野教会堂
大野教会堂

佐世保港から小型のフェリーで50分ほど離れた場所にある黒島。信号もない島にしてはびっくりほど立派な「黒島天主堂」(佐世保市)は1902年の建設。40万個のレンガはじめ、有田焼タイルや黒島の御影石などが用いられている。

黒島天主堂
黒島天主堂

「田平天主堂」(平戸市)もまた荘厳なロマネスク様式の教会。鐘塔の屋根は八角形のドーム。内部のステンドグラスも高い評価を受けている。

田平天主堂
田平天主堂
田平天主堂
田平天主堂

平戸島北西岸の沖合2キロに浮かぶ「中江之島」は、長さ400メートル・幅50メートルの無人島。多くのキリシタンが処刑された場所であり、聖地として信仰の対象となっている。

中江之島
中江之島

五島列島からは4つエントリー

五島列島に登録されている文化財は4つある。そのうちの1つ「旧五輪教会堂」(五島市)は1881年に建設され、1931年に小さな漁港の平地に移築された。木造ながら内部はゴシック様式を取り入れている。

旧五輪教会堂
旧五輪教会堂

同じく五島市にある「江上天主堂」は、クリーム色と水色の外壁がしゃれた雰囲気を醸し出している。

江上天主堂
江上天主堂

五島列島の北に位置する野崎島。現在は無人島となっているが、キリシタン集落が2カ所あった。1908年に建設された「旧野首教会」は、日本人が手がけたレンガ造りの教会としては初期の建築で高い評価を受けている。

旧野首教会
旧野首教会

「頭ヶ島天主堂」(南松浦郡新上五島町)は、長崎県唯一の石造教会。

頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂

熊本県にも候補の文化財がある

島原の乱の指導者・天草四郎の出身地とされる熊本県天草市。この地のキリシタン取り締まりは過酷を極めた。密かに信仰を守り続けた人たちの集落「天草の崎津集落」が、重要文化的景観に指定されている。

天草の崎津集落
天草の崎津集落

島原半島には禁教前の遺跡が

このほかにも、島原の乱の舞台となった「原城跡」(長崎県南島原市)、キリシタン大名の有馬氏が居住した「日野江城跡」(同)がある。

原城跡
原城跡
日野江城跡
日野江城跡

長崎と熊本の関係者は2年後の世界遺産本登録を目指している。
何回かに分けないと周りきれそうにないけれども、それでも13カ所すべてを尋ねる価値は大いにありそうだ。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME