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親家の空き家期間が長期化、3年以上が5割超/住環境研究所調査

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積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所はこのほど、「親家空き家の実態」調査結果を発表した。親家(親世帯の住宅)が空き家となっている50〜60歳代を対象に、親が存命する206名、親がすでに死亡(過去5年以内に相続)している206名、過去5年以内に相続した親家をすでに賃貸もしくは売却した206名に、インターネット調査を行なったもの。

親家が空き家となっている期間は、親存命の場合「5年以上」が31%(親が死亡:24%)、「3〜5年未満」が22%(同:28%)、「1〜3年未満」が29%(同:34%)という結果に。親存命で53%、親死亡で52%が3年以上空き家となっており、空き家の長期化傾向がうかがえた。

親家を空き家にしている理由については、「荷物の整理などが億劫で先延ばしにしている」が37%でトップ。「先祖代々の仏壇などがあり処分できない」(25%)、「実家を処分するには気持ちの整理がつかない」(24%)、「資産価値が低く処分できない」(21%)、「将来自分や親族が居住する予定」(17%)、「取り壊し費用がない」(14%)、「老朽化のため住める状態ではない」(12%)などが続いた。

また、今後5年程度を想定し、空き家となっている親家の活用意向について尋ねたところ、「そのまま空き家にしておく」が28%、「現状の利用方法を継続」が19%、「自分または親族が居住」が9%、「売却」が31%、「賃貸」が9%と、約4割が何らかの活用意向を持っていることが分かった。

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