
「暖cer−R」の断面。既存の直貼りフローリングの上に、専用下地材と、電気式床暖房ヒーター、専用フローリングの順番で上貼りしていく。既存床の解体・撤去をせずに施工できるため、廃材を大幅に軽減できるほか、騒音や室内の汚れ、接着剤の臭気を抑えることができることから、入居しながらの工事が可能
(株)長谷工コーポレーションは、住みながらリフォームが可能な床暖房対応のフローリング「暖cer−R」を商品化した。
フローリングメーカーの朝日ウッドテック(株)と電気式床暖房メーカーの(株)サンマックスとの共同開発。2002年に商品化し、新築マンションに導入してきた遮音電気式床暖房システム「暖cer」を継承、リフォーム用にアレンジした。
長谷工マンションの多くを占める直貼り仕様のフローリングを対象としたもので、既存の直貼りフローリングの上に、厚さ9mmの専用下地材と、電気式床暖房ヒーター(1mm)、専用フローリング(8.5mm)の順番で上貼りしていく。貼合についても接着剤を使わず、専用テープを用いる。
既存床の解体・撤去をせずに施工できるため、廃材を大幅に軽減できるほか、騒音や室内の汚れ、接着剤の臭気を抑えることができることから、入居しながらの工事を可能とした。施工も、通常より短い期間で済ませることができる。床とクッションの厚みが増すことで足ざわりが良くなり、LL45相当の遮音性能も確保した。
長谷工グループでは、同商品の導入により、床関連リフォームの2割増を目指す。今年度目標は首都圏・関西圏合わせて500件。