
会社員は業務命令には従わなければいけませんが、転勤を命じられた場合、いろいろと考えてしまいますよね。独身なら身ひとつで移動できますが、結婚していたり子供がいたりすると、事は自分だけの問題ではなくなります。単身赴任を選ぶか、家族みんなで引っ越すか? 決断を下さねばなりません。
そんな人生に関わる大きな二択、みなさんはどちらを選びますか? 今回at home VOXでは、性別・世代別のアンケートを通して、みなさんの転勤にまつわる本音を探ってみました。
Q.転勤のある仕事に抵抗感はありますか?

男女とも「ある」が多数派。やはり、転勤はしたくないというのが本音のようです。とくに女性は20代が87.7%と、非常に多くの人が抵抗感を示していますね。
「ない」の割合が高かったのは男性の40代と50代。4割以上の人が抵抗感を示していません。男性はある程度社会人経験が長いと、受け入れられるようになるのでしょうか?
では、実際に転勤を命じられたらどうなのでしょうか? とくに家庭がある人は、単身赴任するか、それとも家族みんなで行くか悩みどころですよね。
Q.もし転勤を命じられたら、単身赴任を選びますか?

男性は20代・30代は「単身赴任を選ばない」が上回っていますが、40代・50代は「単身赴任を選ぶ」が過半数。歳を重ねるごとに単身赴任を選ぶ割合が増えています。特に50代男性は6割以上が単身赴任を選択していました。
共働きの夫婦の場合、自分が転勤を命じられるケースと、配偶者が辞令を受けるケースがありますが、女性はどの年代も「単身赴任を選ばない」という人が多数派でした。
それでは、単身赴任か家族で引っ越しか、それぞれ選んだ理由を見てみましょう。
【単身赴任を選ぶ理由】
■男性
「一人で気楽だから」(20代)
「家族に迷惑をかけたくないから」(20代)
「持ち家があるから家族を残して自分だけ行く」(30代・40代)
「子供が小さいので連れて行けない」(40代)
「子どもは手が離れてきたし、自炊は苦にならないので、一人でのんびりしたいから」(50代)
■女性
「子供に転園・転校をさせたくない」(各年代)
「家族での引っ越しはお金がかかるし面倒だから」(各年代)
「キャリアアップを目指したいから」(30代)
「配偶者に負担をかけたくないので、自分だけ行く」(各年代)
「行きたい場所に行けるし、一人で気軽に過ごせるから」(40代)
単身赴任の理由として多かったのは、やはり「子供」でした。小さいうちは「転校させたくない」という理由で、大きくなってからは「子育てが終わって手が空いた」という理由で、単身赴任を選ぶ人が多いようです。
【単身赴任を選ばない理由】
◼男性
「家族と一緒に過ごしたいから」(各年代)
「一人は寂しい」(各年代)
「もうすぐ子供が生まれるから」(30代)
「定期的に家族のもとに帰る必要がある。家賃や帰るときに交通費がかかるので、経済的にメリットがない」(50代)
「過去に転勤が何度かあったが、家族と共に引っ越しをしたことで心強かった」(50代)
◼女性
「家族が一緒にいることが大事だと思っているので」(各年代)
「単身赴任だとお金がかかるので、家族ごと引っ越しをしたいです」(各年代)
「ついて行くのも勇気がいるが、子どものことを思うと離れないほうが良いかなと思ったので」(20代)
「老親がいるから」(40代)
「家族が離れるという概念がない。家族はずっと1つ屋根の下が当たり前だと思っている」(40代)
単身赴任を選ばないのは、なんといっても「家族と離れたくないから」という理由が一番のようです。慣れた土地を離れるのは心細いものですが、家族一緒なら寂しくないですよね。また「子供のため」に単身赴任を選ばない、という意見も多数。同じ理由で単身赴任を選ぶ人も多いですが、どちらの意見もよくわかります。
みなさんは、単身赴任と家族での引っ越し、どちらを選びますか?
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女516名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年12月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「アットホーム調べ」という表記をお使いください。