
自分の意思で自治体を選んで、好きな金額を納税できる制度が「ふるさと納税」。名称に「納税」とありますが、実際には自治体への寄付の扱いになるため、寄付をする自治体は、生まれ育った「ふるさと」に限らず自由に選択できるほか、確定申告をすることで所得税の一部還付や住民税の控除を受けることができます。なお、1年間で5自治体までなら確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」など、制度整備も進んでいます。
各自治体が魅力的な返礼品を用意していることが大きな話題となるなか、過度な返礼品を抑制するための見直しなども行われていますが、それでもなお「ふるさと納税」自体の魅力は変わりません。
今回at home VOXでは、そんな「ふるさと納税」についてアンケートをとってみました!
Q. ふるさと納税に興味はありますか?

全体では「はい」が56.0%、「いいえ」が44.0%。年代でみると40代以外は半数以上の人が「興味がある」と回答しています。また、土地の名物食材などが返礼品になっている例も多いためか、女性の方が興味を持っている割合が高いようです。
このように多くの人が興味をもっているふるさと納税ですが、実際に制度を利用したことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
Q. ふるさと納税をしたことはありますか?

「興味がある」人は半数以上でも、「ふるさと納税をしたことがある」人はまだまだ少ないようです。また、女性の方が興味を持っている人が多かったのに、実践したことがあるのはわずかながら男性の方が多いという実態も見えてきました。
では、みなさんはどんな地域に寄付をしているのでしょうか? 実際に自分が生まれ育ったふるさとに「ふるさと納税」をした人は、どのくらいいるのか聞いてみました。
Q. ふるさと納税の納税先は自分の出身地でしたか?

なんと、実際のふるさとに寄付した人はわずか9.0%。その理由を見てみましょう。
Q.ふるさと納税で出身地以外の地域に納税した理由は何ですか?
地域貢献(20代男性)
対象の自治体に頑張ってほしいから(30代男性)
税金対策(40代男性)
復興支援(50代男性)
返礼品が魅力的だったから(20代女性)
出身地はふるさと納税に対応していない(20代女性)
出身地が大都市のため(30代女性)
出身地以外の名産品に興味があったため(50代女性)
応援や復興支援などの理由もありましたが、多かったのが「返礼品が魅力的だったから」という理由。やはりもらえるものが魅力的なのは大きいですね。
野菜や果物、肉や魚といった各地の特産品は定番ですが、中には「ヘラクレスオオカブト」などの昆虫(香川県東かがわ市)や「オホーツク海の流氷」(北海道紋別市)などユニークな返礼品も! 秋田県湯沢市の「屋根の雪下ろし代行サービス」なども話題になりましたね。
※2018年2月現在の情報です。最新のものとは異なる場合がございます。
そんなふるさと納税に関するサイトもたくさんあります。
・総務省 ふるさと納税ポータルサイト
・ふるさとチョイス
・さとふる
出身地に限らず、通った大学や勤めた企業がある地域なども「第2の故郷」なんて呼び方をしますよね。そうした自分に縁のある地域はもちろん、全国の自治体を自由に選べて応援できる制度とも言える「ふるさと納税」。約8割の人が未経験のようですが、これを機に一度試してみては?
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女516名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年12月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。