
左利きというと、「サウスポー=かっこいい」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし実際のところ、左利きはいいことばかりではありませんよね。少数派だけに、生活する上で様々な苦労があるはず。そこで今回at home VOXでは、左利きならではの「あるある話」をアンケートしてみました。
まずは左利きの人はどれくらいいるのか、見てみましょう。
Q.あなたは左利きですか?

左利きの男性は10.9%で女性は3.5%と、やはり、左利きは右利きと比べて圧倒的に少数派です。
ところで、一口に左利きといっても、すべてのものを左手のみで扱うとは限りませんよね。「ご飯を食べるときは左手、ボールを投げるときは右手」のように、用途によって利き手を変える人も多いはず。そこで左利きの人に、こんな質問をぶつけてみました。
Q.「あなたは左利きですか?」で「はい」と回答した方にお聞きします。左手で使う・行うものをすべて選んでください。

「電話の受話器」と「ボールを投げる動作」が67.6%で同率1位。それ以降は、「フォーク」は59.5%、「じゃんけん」は56.8%、5位の「スプーン」と「腕時計」は54.1%と過半数を超えました。
7位の「箸」は48.6%、8位の「ペン」は45.9%と過半数を割り込んでいます。右に矯正した人も多そうですよね。
11位の「スマートフォンのタッチ操作」は37.8%、12位の「パソコンのマウス」は13.5%と低い数字。新しい道具だから右手で使い始めた人が多いからでしょうか。
ではいよいよ本題。みなさんに「左利きあるある」を聞いてみると、左利きならではの苦悩やユニークな体験があることがわかりました。
「Q.あなたは左利きですか?」で「はい」と回答した方にお聞きします。
“左利きあるある”を教えてください。
■「字を書くとき」あるある
「文字を書くときに手が黒くなる」(20代男性)
「書き順通りに文字が書けない」(20代女性)
「字を書くとき手が囲むようになる」(50代男性)
■「公共の設備を使うとき」あるある
「駅の改札や販売機が右利き用で使いにくい」(30代女性)
「右利き用に作られたテーブル付きのイスが使いにくい」(20代男性)
■「道具を使うとき」あるある
「ハサミで紙が切れなかったり、缶切りがうまく使えなかったりするときがある。右利き用の片面が尖ったオタマはスープをすくいにくい」(40代男性)
「包丁が使いにくい」(30代女性)
■「食事をするとき」あるある
「食事の席では左端に座りたい」(30代女性)
「カウンター席でご飯を食べるときに左隣の人にひじが当たる」(30代男性)
■「スポーツをするとき」あるある
「子供の頃に野球をやっていて、グローブを忘れたことがあった。しかし右手用のグローブがなかったので、 左手用のグローブを無理矢理入れていた」(50代男性)
「野球をするとき、投手か一塁を任される」(30代男性)
■「左利きをいじられるとき」あるある
「異才扱いされる」(20代男性)
「変わっていると思われる」(40代男性)
定番の「文字が書きにくい」「道具や公共の設備が使いにくい」など右利き仕様のものを使う上で苦悩する人が多いようです。また、少数派の左利きは特別扱いされる例も。一方で、スポーツをするときは、左利きが重宝される場面もあるそう。左利きという個性は、うまく活かせば大きな武器になりそうですね。
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女516名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2017年8月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。