街のコト

ツイッターきっかけに取材急増! 虹色の火灯す幻想的なろうそく…生みの親に聞きました

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(Jタウンネットより)

ツイッターの情報発信力には目を見張るものがある。これまでにもツイッターの情報拡散を機に、日の目を見た商品などがたくさんある。

2016年7月18日に投稿されたツイートをきっかけに話題となった「レインボーキャンドル」もそのひとつだ。

金沢行った時に忍者寺の近くにあったろうそく屋さん
なにやら世界初の混色の火が灯るろうそくを売ってて特許もとっているけど、宣伝費がなくてあんまり宣伝できないんだとか
気さくなお店のおじいちゃんが実演販売してくれます
通販もあるらしいよ pic.twitter.com/cQ6hZtPVmI
– みじんこ (@Doutanuki1110) 2016年7月18日

3万件以上リツイートされたこの投稿は、偶然にも開発者の孫の目に留まり、こう返信した。

@Doutanuki1110 突然のリプすみません!
たまたま回ってきたのですが、これ私の祖父なんです?( ´?` )( ´?` )?
たくさんリツイートもされていて驚きました…!!
目に留めてくださってありがとうございます(* *)
– みすず。 (@misuzum3edw27) 2016年7月18日

さらに続けて商品のPRや制作秘話を投稿し、話題を集めた。

レインボーキャンドル(松平製作所ホームページより)
レインボーキャンドル(松平製作所ホームページより)

レインボーキャンドルを開発したのは、松平製作所(石川県金沢市)の松平寛夫社長。御年80歳の現役発明家だ。同社は従業員6人の小さな鉄工所で、厨房機器部品や繊維機械部品を主に取り扱っている。

Jタウンネット編集部は、開発者の松平さんに電話で話を聞いてみることにした。

レインボーキャンドルが虹色に光るのはなぜ?

レインボーキャンドルは、炎が虹色に燃える不思議なろうそく。金属の炎色反応を利用し、同時に複数の色を灯す。世界初の商品で、特許も取得している。

虹色に燃える仕組みはこうだ。金属が燃えて気化した時に、銅は緑、ナトリウムは黄、リチウムは赤、カリウムは紫、といった具合に微粒子が各金属元素特有の色を出す。色はこの4色が中心だが、中間色を入れることで人間の目には虹色に見えるのだという。

キャンドルが完成したのは7、8年前。「失敗の繰り返しのなかで、偶然発見できた」という。

大手の会社からのオファーもあったが、手作りのため量産することができず断念。「ご縁」のある人たちに売っていこうと決めた。大々的な宣伝も行っていないため、これまで知名度は高くなかった。

ところが、今回のツイートがきっかけでレインボーキャンドルが話題となり、同社にはテレビや新聞からの取材依頼が寄せられているという。さらに、注文は以前と比べ3倍ほど増えているそうだ。

「ご縁」を大切に、自ら実演販売

松平さんは定期的に、金沢市の忍者寺(妙立寺)近くの土産物店で実演販売を行っている。観光客に声をかけて実際に炎を見てもらい、「歓声があがるとうれしくなる」と誇らしげな様子。

レインボーキャンドルは、イベントや結婚式の披露宴で使われることが多い。なかでも人気の商品は「ディナーキャンドル」。最初の5分間は虹色の光が灯るが、その後普通のろうそくの光になり、感動的な光景が楽しめるという。

銀座にある石川県のアンテナショップや、石川県内にチェーン展開するケーキ屋さん、公式通販サイトでも取り扱っている。

松平さんは「今回のことをきっかけに、ご縁が広がりそうでありがたい。1人でも多くの人に見てもらいたい」と述べた。

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