（Ｊタウンネットより）
豊かな個性を持つ、全国各地の「方言」。大阪弁の「〜やねん」や広島弁の「〜じゃけん」など、全国的に高い知名度を誇るモノもあるが、地元の人に話を振ると、
「そんな方言、使わないよ！」
なんて答えが返ってくることも少なくない。
今回、Jタウンネット編集部では、「全国的に有名だけど、地元民は案外使わない方言」を、各地のユーザーに尋ねてみた。
あくまで投稿者の証言に基づくものなので、「使う！」という人もいるかもしれません
横浜「栃木や群馬だって『じゃん』って言うじゃん」
横浜が地元だと話すと、必ず「〜じゃん」って言うの？って聞かれますが、言うほど使いません。横浜生まれの横浜育ちですが、地元のお年よりも「〜じゃん」とは使わないので、正式な横浜弁ではないと思います（そもそも、横浜弁自体存在しない気がする）。
そもそも、関東は「〜じゃん」って普通に言うのでは？ 栃木や群馬の友達も、「〜じゃん」って会話の中に入りますし。（神奈川県・40代女性）
松山「ぞなもしって、『坊ちゃん』では言うけど」
愛媛県松山市が舞台の、夏目漱石の『坊ちゃん』で「〜ぞなもし」という方言が出てきますが、かなりのお年寄りでも使っている人は見たことがありません。
中四国のローカルCMでも使われているので、近県の親戚や知人などからは、いまだに使っている人が多いと思われているようです。「捨てる」を「まくる」も、お年寄り同士の会話以外ではあまり耳にしなくなりました。（愛媛県・50代男性）
大阪「〜してますの？は最近使わない」
「〜してますの？」や「〜してまんの？」と関西以外の人が関西弁を使うときによく使われますが、実際最近の大阪の人は使いません。「〜してるん？」「〜してんけ？」という風に使います（「〜け」は播州や泉州方面の語尾で、関西の中でもきつく聞こえます）。
京都弁の代表格と言われている「〜どす」が使われていないのと一緒です。（大阪府・20代女性）
兵庫「ガラの悪い播州弁に首をかしげる」
「なんどいや」。なんですか、という意味の播州地方の方言です。
大阪に転勤になった時、上司にこの言葉をしつこく言われました。何かのテレビ番組で播州弁の特集をやったのを見て、上司が気に入って使っていたようですが、私は播州地方に25年ほど住んでいてこの言葉を使う友人・知人に会ったことがありません。「なんどいや」という方言自体は知っていましたが、とてもガラの悪い、汚い言葉なので今の若い人はめったに使う言葉ではないです。（兵庫県・30代女性）
宮城「〜だべ、だっぺよじゃなくて『だっちゃ』」
テレビの東北のイメージだと、「〜だべ」「〜だっぺよ」などの言い回しをよく見かけますが、「〜だっぺよ」なんてまったく言いません。「〜だっちゃ」はほとんどの人が使っています。（宮城県・30代女性）
香川「うどん県やけん！と乗っかってるけど実は…」
香川県というと「〜やけん」（〜だから）というのが讃岐弁の代名詞のように使われがちですが、これは県内でも東の方で使われることが多く、西の方に住んでいる人はほとんど使いません。代わりに「やきん」と言います。でも他所の人に言われても訂正はしません。むしろうどん県ブームで讃岐弁が取り上げられることも増えたので、その流れに身を任せて「うどん県やけん！」と長いものに巻かれています。（大阪府・30代女性）
広島「かばちたれ、って広島弁なの？」
広島弁の「かばちたれ」、私は今まで使ったこともないし聞いたこともありません。
大阪の友達に「かばちたれってどういう意味？」と聞かれたのですが、広島人として恥ずかしいことに、それまでそれが広島弁とは知りませんでした。その後も、この言葉を使う人に会ったことはないです。（広島県・30代女性）
使われていない方言、結構多かった
「かばちたれ」（＝屁理屈を言う人）はドラマのタイトルにもなったので有名だが、広島人はほとんど知らないというのは意外だ。また宮城人の「だっぺよ」、大阪人の「してますの」が使われていない、という事実にも驚く人が多いはず。
あなたの地元の「意外と使わない方言」、募集しています
Jタウンネットでは、あなたの地元の「意外と使わない方言」についての情報を募集しています。寄稿フォームないしはメール（supportj-town.net）で、「使わない方言」とそれに関係するエピソード、お住まいの都道府県、あなたの年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別、職業を明記してお送りください。採用者には、Amazonギフト券200円分を進呈します。
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