イスラム教の「ラマダン」始まる! 日本でも体験できるスポットは?

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(Jタウンネットより)

世界の人口の4分の1を占めるともいわれるムスリム(アラビア語でイスラム教徒の意)。日本には10万から20万人いるといわれており、エジプト出身の大相撲力士・大砂嵐は角界初のムスリムとして知られる。

画像はイメージです(TAEKO AKATSUKAさん撮影、Flickrより)

スルタンモスク

そんなムスリムにとって大切な宗教行事である「ラマダン(断食月)」をご存知だろうか。ヒジュラ暦(イスラム暦)の9番目の月のことで、約1か月間、日の出から日の入りまでサウム(断食)をする。食事はもちろん、水分摂取、喫煙、性交渉に至るまで、世俗的な欲を捨てなければならない。

2016年は、日本では6月6日から7月5日まで行われる。ムスリムにとってとても重要な行事であるが、日本に住む私たちにとってあまり馴染みがないのは事実だ。そこで、日本ではどのようにラマダンが過ごされているのかを調べてみた。

ムスリムでなくても参加可能

東京・代々木上原にあるモスク「東京ジャーミイ」では、ラマダン月には毎晩イフタール(日没後最初に食べる食事のこと)が開かれ、トルコから招いたプロのシェフによるトルコ料理が無料で提供される。ムスリムでなくても参加可能だ。要予約で、一人につきラマダン期間中に一度のみ予約できる。開始時間は毎日変動するのでホームページから確認が必要だ。また、小学生以下の子どもを除き男女は別席になるので注意。予約は専用ページから。

同モスクではラマダン月の週末18時半から、誰でも無料で参加できる講話を催している。今年は様々な国籍のムスリムによる「世界各国でのラマダンの過ごし方」がテーマだ。平日の18時からは、聖クルアーン(コーラン)を朗唱し、ラマダン月の間に全章を詠み終える。

東京・五反田にある「日本イスラーム文化交流会館」では、ラマダン期間中の土曜日(6月11日、18日、25日、7月2日)にイフタール会の開催を予定している。申し込みは不要。

東京・新宿にある「トルコ文化センター」では、6月17日にイフタール夕食会を開催する。要予約で、定員は70人。参加費は3500円、未就学児と小学生は無料。場所は、同センターが入居する新東京ビルの10階。参加は申し込みフォームから。

さらにこんなところでも。首相官邸では毎年、在京イスラム諸国の大使をはじめとする外交団を招待し、イフタールを開催している。昨年の2015年には39の国と地域の代表が出席し、各外交団は各国の郷土料理を振る舞ったという。

イスラム教は世界で2番目に信者が多い宗教。国際化が急速に進み、4年後には東京五輪の開催も控えている今、異文化にふれてみてはどうだろう。

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