(Jタウンネットより)
近未来のような住所がつくば市にある、というツイートが1万4000回以上リツイートされ、注目を集めている。言及されているのは茨城県つくば市のとあるコンビニの住所で、「学園都市計画事業B84街区」という、SF小説にでも出てきそうな表記だ。
ここの住所すげえ近未来感しかないんだけど pic.twitter.com/9at82GweOc
– 四季 幽稀@DP-X1を持った本常玲奈 (@sikiyuki_xanadu) 2016年6月4日
つくばエクスプレス沿線の開発計画
近未来を感じさせるこの住所表記の背景には、つくばエクスプレス沿線の開発計画がある。
つくば市とその周辺には、都市としての機能に加えて、豊かなしぜんと筑波大学やJAXAを始めとする研究機関がある。茨城県が作成した資料によると、計画的なまちづくりを通して、それら都市・自然・知の3要素を調和させた街並みを目指しているという。
そして、それら沿線の地区で開発が計画されると、開発期間中はアルファベットが使われた仮の住所が割り当てられた。
例えば、ツイートで言及されているコンビニがあるつくば市みどりの駅地区にはA~Cまで、市役所がある研究学園駅地区にはA~Eのアルファベットが街区として割り当てられている。
そのため、つくば市役所の住所は「つくば市苅間2530番地2(研究学園D32街区2画地)」となる。研究学園という文字列に始まり、アルファベット交じりの地区名に「街区」など、SF映画のような印象を抱かせる。
しかし、こうした近未来感のある住所表記は既に変わりつつある。この表記は研究学園駅地区では2014年、みどりの駅地区は2016年に廃止され、新たな表記に変更になったのだ。
そのため、現在の市役所の住所は「つくば市研究学園一丁目1番地1」となっており、アルファベット交じりの住所は既に公式には使われていない。とはいえ、コンビニのレジなどの情報はそのままであることもあるようだ。もし以前の住所が書かれたレシートなんかをゲットできたらちょっとラッキーかもしれない。