(Jタウンネットより)
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2016年4月15日の放送で多発するうつぶせ寝の死亡事故を防ぐ豊田市の取り組みを紹介していました。
多発する事故
先月東京の認可外保育施設で、うつぶせ寝の子供が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。
都の保育施設には、仰向けで寝かせる、呼吸などを細かく観察するなどの基準が定められており、この施設でも5分間隔で様子を見るマニュアルがありました。
うつぶせ寝による事故は、今月大阪でも発生。いずれも認可外保育施設で起こったものでした。
保育の問題に詳しいNPO法人「フローレンス」の代表、駒崎弘樹氏によれば、保育士不足が背景にあると言います。
豊田市の保育の現場では?
2008年から保育園と公立幼稚園を「こども園」として、一体的に運用している豊田市。
お話を伺った「寿恵野こども園」には、現在0歳から2歳までの44人の乳幼児が在籍しているとのこと。
鈴木三幸園長によれば「子供から目を離すことが一番危険」と、お昼寝中は子供たちが寝ている場所で、職員2〜3人ほどで見守っているとのこと。
さらに睡眠中は15分間隔で、体の向きや呼吸、顔色を実際に胸に手を当てるなどして確認。チェック表に記録も残しています。
こうした取り組みは国のガイドラインに沿ったもので、認可されている保育施設のほとんどで行われているそうです。
独自の取り組みで問題解決を図る豊田市
豊田市ではこうした事故を防ぐため、認可外保育施設に対しても取り組みを行っています。
基準を満たせば、認可外保育施設を認証するというもので、市から交付金を出して、施設整備や保育士の処遇改善など保育の質を高めるのが狙いです。
交付金を受けるには睡眠中のチェック体制や、衛生面の設備など73項目の基準をクリアしなければならないそうです。
現在市内にある42の認可外保育施設のうち、29施設が認証を受けているとのことです。
全国的にも珍しい取り組みだそうですが、もっと多くの自治体で取り入れられると良いですね。(ライター:神谷祐美)