団地をあえて「レトロ風」にリノベーション…昭和38年の間取りを完全再現

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(Jタウンネットより)

[ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年10月12日放送で、「団地のリノベーション」について取り上げていました。

画像はイメージです(mxmstryoさん撮影、Flickrより)

団地

古くからある”団地”は、敷地は広いけど設備が古くて住みにくいというイメージがないでしょうか?最近は新しい段も建てられていますが、昭和30年代から50年代に建てられた団地は「現在のライフスタイルに合わない」として敬遠されがちです。たとえば、洗濯機置き場がない、エアコンをつける所がない、風呂が後付けでベランダにある、などなど……。

そこで4年前からUR(都市再生機構)が力を入れているのが、”リノベーション”です。たとえば、無印良品とコラボして内装の寸法を無印良品の商品と連携するように作られている部屋や、「DIY部屋」として、内装を自分の好きなように作ることができ、退去時に原状回復する必要もない部屋などあります。

そしてURが新たなリノベーションとして始めたのが、”昭和レトロ・リノベーション”です。

あえて古さを残す”昭和レトロ・リノベーション”

大阪府堺市白鷺町にある「UR白鷺団地」は、およそ50年前に建てられた公団住宅です。URは若い入居者を増やそうと老朽化した団地の改装に力を注ぎ、空き部屋の間取りを大きく変更。キッチンを入れ替えるなどして「いま風」リノベーションを行い入居者募集を行っていて、申し込みは順調だと言います。

そして新たなリノベーションが、名付けて「アゲイン・オールド・ホーム」。今風にリノベーションするのではなく、建設当時の昭和38年の間取りをそのまま再現した部屋です。素材も当時のものを使うというこだわりです。当時のものは大事に使えば長持ちし、現在の材料には出せない風合いがあるというメリットがあるのだそう。当時のレトロ感を出しつつ現代の設備を融合させた「アゲイン・オールド・ホーム」。室内に洗濯機置き場を設置し、インターホンもあります。

ではなぜ、あえて「レトロ」にしたのでしょう?以前までは新築に人気が集中していたそうですが、最近では古い住宅のリノベーションやレトロな住宅に人気が出てきているのだそうです。それの極みが「アゲイン・オールド・ホーム」だそうです。

昭和感が良い、木枠の窓や木製のお風呂とか素敵などの意見や、レトロは良いと思うけど住むのはちょっと……という意見など賛否両論。ですが、多様な住まいのあり方があって、自由に選べる部屋が増える動きはとても良いことですね。(ライター:ツカダ)

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