(Jタウンネットより)
[ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年10月9日放送で、「阪神電鉄が誘致するクリニックモール」について取り上げていました。
来日した外国人が急に具合が悪くなって病院にかかるときに困るのが言葉の壁。そこで2012年に厚生労働省がスタートさせたのが、「外国人患者受け入れに資する医療機関の認証制度」です。手術同意書などの外国語文書の整備、外国人専用の相談窓口の設置、通訳の手配などを基準に第三者委員会の審査で認証されます。
現在は、大阪ではりんくう総合医療センターや、京都では京都武田病院が認証されています。
そんな中、新たな動きが関西で起こっています。10月1日に大阪・西梅田に、英語や中国語が話せるスタッフがいるクリニックモール「インターナショナル・メディカルスクエア」がオープンしました。このクリニックモールを手掛けたのが、意外や意外、「阪神電気鉄道」なのです。
便利に医療を加えて沿線価値の向上目指す
大阪・梅田の「ハービスPLAZA」に10月1日に開業したのが「インターナショナル・メディカルスクエア」です。オシャレなブティックを思わせるクリニック内には、高度な医療機器を備えた消化器内科や眼科の他、美容クリニックも備わっています。もちろん薬局も外国人への対応が行き届いています。
このクリニックを運営するのが、シンガポールに本拠地を置く医療法人「ラッフルズメディカル 大阪クリニック」で、世界基準の医療サービスが受けられます。そしてこのクリニックモールを誘致したのは「阪神電気鉄道」です。阪神電鉄では、外国語対応ができるクリニックを誘致することで、沿線価値を向上につなげようという意図があったそうです。また、外国企業や外国人を阪神沿線に誘致することができたらという思いもあったそうです。
クリニックがある場所は阪神梅田駅からほど近い梅田の中心部。近辺で働く人も大きなターゲットのひとつです。今、電鉄会社では豊富な路線網の沿線価値を向上させて住む人の満足度を上げるために、医療機関の整備を進めています。(ライター:ツカダ)