「赤い池」問題に揺れる奈良・荒池、元の美しさを取り戻せるか?

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(Jタウンネットより)

[ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年10月2日放送で、「荒池の浮き草除去」について取り上げていました。

奈良にある「荒池」は、世界遺産の興福寺や春日大社に近い所にある池です。この荒池が、今年8月ごろから水面が赤くなり、”赤い池”として報じられました。池が赤くなった原因は「アイオオアカウキクサ」によるもの。アイオオアカウキクサは外来種で繁殖力が強く、池の表面を覆ってしまうと人の力だけでは一掃するのが難しいのだそうです。

そこで、管理を行う奈良公園の担当者は、まとまった雨で流れ出る力に期待をしていました。これまでも雨の翌日に除去作戦を試みたのですが、効果はイマイチだったそうです・・・。しかしそろそろ観光シーズンも本番だということで、このところのまとまった雨に乗じて、アイオオアカウキクサを取り除くべく、大がかりな作業が行われました。

2009年の荒池。こんなに美しかったのだが…(m-louisさん撮影、Flickrより)

興福寺

浮き草をひたすらすくい上げる地道な作業

午前9時すぎに始まった除去作業。まず、池に網を投げ入れて、それを反対側の岸から引っ張って浮き草を引き寄せます。引き寄せた先にあるのが用水路。浮き草をここからどんどん流していきます。そしてその下流では流れてきた浮き草を手作業ですくい上げます。

この行程を地道に何度も繰り返して除去作業を行ったのです。作業開始から3時間余りで水面が見えるようになり、本来の池の様子を取り戻しつつあるような状態になりました。

とはいえ、網で引き寄せたそばから広がっていく厄介な浮き草。作業はまだまだ続いています。アイオオアカウキクサをこのまま放っておくと、秋に枯れて沈んでヘドロになってしまうということで、今のうちに何とかしないと!ということで地道に除去作業が、がんばって行われているのです。(ライター:ツカダ)

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