サザエさんは「貝類学」、魔女の宅急便は「流通」!? ハッシュタグ「#海老名市図書館風に分類してみる」がカオスなことに

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(Jタウンネットより)

神奈川県の海老名市立図書館は、いわゆる「ツタヤ図書館」として2015年10月1日にリニューアルオープンした。スターバックスや蔦谷書店が館内に新設され、読書・喫茶・書籍購入がシームレスに楽しめる施設に生まれ変わった。

従来の公立図書館の概念を打ち破った施設構成となっているが、一方で、従来の図書館では考えにくい事象も発生している。

海老名駅前(編集部撮影)
海老名駅前(編集部撮影)

今ネットで話題になっているのが本の分類だ。通常、公立図書館は日本十進分類法(NDC)に則って管理されている。分け方が共通化しているおかげで、どの施設に行っても目当ての本を簡単に探し出すことができる。

海老名市の新図書館は、妙な分類をされた書籍が一部に存在する。

宗教書が旅行のカテゴリー??

その一例が、「旧約聖書出エジプト記」だ。
東京都豊島区立図書館の検索ページで調べると、ジャンルは「哲学・宗教・心理/宗教/キリスト教」でヒットする。ところが、海老名市の場合は「旅行/海外旅行/アフリカ/エジプト」となっている。
もっともNDC番号はいずれも「193.212」(キリスト教/聖書)だ。

実際問題、NDC番号が他の公立図書館と一緒で、公式サイトの書名検索が正しく機能するなら、目当ての本を探すのに困ることはあまりないのかもしれない。ただ、書架をうろうろしながら本を探したい人にとっては、「あれぇ…ないなぁ」と困惑するに違いない。

このニュースがネットに流れるや、ツイッターには「#海老名市図書館風に分類してみる」というハッシュタグが作られた。
以下のツイートはもちろん全て投稿者の妄想だが、さもありなんという気がしてくるから不思議だ。

「風立ちぬ」:604/気象  #海老名市図書館風に分類してみる
– 事務員G (@ZimuinG) 2015, 10月 6

『サザエさん』 動物学/軟体動物 貝類学 #海老名市図書館風に分類してみる
– 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2015, 10月 6

堀辰雄の小説「風立ちぬ」を気象としたのは割と思いつきそう。「サザエさん」を貝類学としたのは、NDCをよく知っている人だ。
又吉直樹の「火花」は今年最大のベストセラー小説だが、ブームを全く知らない人がタイトルだけで判断したら、確かに「工業/溶接」にラべリングしてもおかしくないかも。

火花 工業/溶接
#海老名市図書館風に分類してみる
– T.U.Yang (@tadatsome3) 2015, 10月 6

しかしこうしてみると、名作と呼ばれる本の中には、普通の概念では結びつかなそうなワードを合体させて、一つのタイトルにしているケースが多々あることに気づく。

魔女の宅急便:商業/流通 #海老名市図書館風に分類してみる
– みっつん氏@10/10サブカル秘密基地 (@mit_tune) 2015, 10月 6

ハウルの動く城:建築/交通 #海老名市図書館風に分類してみる
– osa (@osa030) 2015, 10月 6

松井優征「暗殺教室」 教育学/教育思想
九井諒子「ダンジョン飯」食品/料理
諫山創「進撃の巨人」 スポーツ/野球
#海老名市図書館風に分類してみる
– イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015, 10月 6

そう考えると、今回起きた妙な分類は他の図書館でも起こらないとも限らない……かも。

図書館司書資格からみると切ないタグだヽ(;▽;)ノ分類法マジ大変なんだよタイトルだけじゃ無理だから
#海老名市図書館風に分類してみる
– ぬいぬい (@maezawa_t) 2015, 10月 6

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MATOME