(Jタウンネットより)

太田市役所(Wakka77, Wikimedia Commonsより)
2015年9月1日、読売新聞で、「群馬県太田市がふるさと納税で500万円以上の寄付をした都市住民に、富士重工業のスバル車1台(350万円相当)を贈る」と報じられ、話題となっている。
それによると、この謝礼品の発足は今年10月から。対象は東京23区や政令指定都市、中核都市の居住者に限られる。また所得が高い富裕層を想定しているとのこと。
Jタウンネット編集部は、太田市役所ウェブサイトの該当ページを確認してみたが、「スバル車1台」に関する記述は一切ない。いったいどうしたのだろう?担当部署の地域総務課に電話で聞いてみた。
詳細は発表できない
電話に出た担当者によると、読売新聞の記事は太田市の清水聖義市長が記者会見で話した内容が基になっている。現在、市長の意向に沿って、細部を詰めているが、未定の部分もあり、現段階では詳細は発表できない、とのこと。
ただ10月から、寄附の謝礼の品数を現状より大幅に増やすことを検討しており、太田市の特産品、農産物、加工品などから選定している。その中の目玉として、「スバル車」が検討されていることは確かだ。つまり可能性は高いが、まだ本決まりではない、という返答だった。

富士重工業本工場(Hase c, Wikimedia Commonsより)
「スバル」の街
そこで改めて、太田市ってどんなところか、調べてみた。
太田市は、群馬県南東部にある人口約22万人の都市。群馬県では3番目に人口が多い。富士重工業の企業城下町として有名だ。市内には富士重工と系列企業の工場が多数点在しており、同社の社員とその家族も数多く住んでいる。なるほど「スバル」の街なのだ。街を走る車もスバル車が多いという。
ふるさと納税の謝礼に「スバル車」が選ばれてもけっして不思議ではない。
はたして「スバル車」は選定されるか?その車種は?寄付金の額は?その他の条件は?気になる人も多いかもしれない。富裕層で、「スバル車」好きの方、市役所の正式な発表をもう少しお待ちいただこう。