(Jタウンネットより)
[ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年7月30日放送で、「町の自転車店の生き残りをかけた挑戦」について取り上げていました。
町の自転車屋さんは年々減ってきています。それというのも、自転車を自転車屋さんで買わなくなってきているため。自転車を持っている人の主な購入先は、ホームセンターやスーパーなどの量販店が38.5%を占めています。そして、多くの種類を取り扱う町の自転車店が31.6%。
個人経営のいわゆる町の自転車屋さんの経営はとっても厳しいといえるのです。
大正10年創業の、兵庫県・尼崎市の石本自転車でも、量販店やネットに押されて店の売り上げは年々減る一方です。苦境に立たされた石本自転車が、生き残りをかけて新しいサービスを始めたというのです。
関西初の車いす安全整備士のいる自転車店
石本自転車が始めたサービスは「車いすの修理」です。お年寄りは今後も増えていくので、車いすの整備は需要があると踏んだそうです。
専門的な資格を取ることで安心して修理を任せてほしいという思いで、車いす安全整備士の資格も取得しました。その結果、関西で初めて車いす安全整備士の資格を取った自転車店となったのです。
さらに石本自転車では、老人ホームなどへの車いすの出張修理も行っています。大手の会社では預かり修理となる事が多く、来てもらって修理してもらえるのは非常に助かるとのことです。老人ホームにとって車いすは欠かせないものですが、専門的な修理になると素人では難しい面もあると言います。
「車いすはとっさの判断や行動を起こしにくい方が乗られるので、すぐに止まるようにブレーキも調整し、安全性を追求している」と石本自転車は語ります。(ライター:ツカダ)