(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年7月20日の放送では、「プレミアム商品券」の追加販売で思わぬ事態となったマチの様子が伝えられました。
7月12日、恵庭市の市民会館をぐるりと囲む大行列がありました。その数およそ2500人。話しをうかがった恵庭市民の方は「3時間以上も並んでいる」「早い人はもっと早い、午前8時くらいから並んでいる」と言います。
この日の恵庭市の最高気温は31.1℃。
炎天下のなか市民が買い求めたのは「プレミアム商品券」です。2次販売開始となったこの日、販売ブースを10カ所用意していましたが、さばききれず急きょ2カ所増やすなど、大混乱となりました。
最後に購入した人は4時間以上も並び、熱中症などで2人が病院に搬送されるという事態も発生。この大混乱は市の担当者も想定外だったといいます。
恵庭市の「プレミアム商品券」は、1冊あたり2000円分のプレミアがついていますが、1次販売では世帯当たりの購入可能枚数に制限があったため、全体の約34%しか売れませんでした。
そこで、売れ残りを防ぐため2回目の販売では、先着順で1人5冊まで購入可能としたのです。
商品券はすぐに完売しましたが、販売した翌日から市役所には販売方法に関するクレームや問い合わせが殺到するなど、影響はその後も続いていました。
混乱を教訓に販売体制見直しを
恵庭市の「プレミアム商品券」の2次販売の熱狂ぶりは、周辺の自治体にも大きな波紋を広げています。
江別市でも6月の1次販売で売れたのはやはり全体の半数以下、およそ43%でした。残りは8月9日から先着順で1人あたり最大10冊までで販売することにしていますが、江別市では、建物の中で列をつくっていただく、駐車場の狭い会場では誘導員を新たにつけるなど販売体制の見直しをはじめました。
「プレミアム商品券」の販売にともなう大混乱。今後も2次販売を実施する自治体は多く、混乱が起きないように十分な対策が必要です。
ちなみに、札幌市は8月10日から1次販売が始まりますが、郵便局や一部コンビニでも扱うということで、1次販売で売り切れる可能性もあるとみられているということでした。
やはり1次販売では半分も売れない自治体が多かったのですね……。(ライター:北海道saki)