広島人におなじみ、宇治金時で有名な「はち乃木」の決断

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(Jタウンネットより)

[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年6月23日放送の「老舗の売れ筋物語」のコーナーで、広島市にある甘党はち乃木の「宇治金時」を紹介していました。

創業57年の歴史を誇る老舗の売れ筋は「宇治金時」です。食感が心地よい白玉団子、小豆に抹茶のかき氷が程良い甘さで仕上がった、老舗の名物です。毎年、馴染みの客が楽しみにするという、夏の風物詩でもあります。

戦後珍しかった甘党のお店を初代が始めました。サラリーマンを辞めて広島に戻った2代目が、その後を継ぎ、初代が作り続けた味を、頑なに守り続けました。その評判は、2代に続けて広まったといいます。

苦難を乗り越え続けることを決意!心つながる味

しかし、3年前、大黒柱だった2代目が病に倒れます。癌と診断され、最後は言葉も交わせない状態だったといいます。廃業も考えた、妻の藤谷道子さんですが、悩んだ末に、自分が切り盛りしようと決心します。2代目が大切にしてきた味を守りたかったからです。

現在は、店舗の一部をドーナツ店に貸し出し、同じ店先で商品を販売しています。一つだけ、こだわったことがあります。店に掲げた看板です。ドーナツ店に理解を貰い、なんとか掛けてもらったといいます。

今は、お孫さんである奥村大祐さんも加わり、力を合わせてお店を切り盛りしています。老舗の売れ筋「宇治金時」。苦難を乗り越え、心がつながった名物です。

母に教えてもらい、何度も通ったこのお店。店内で食べられなくなったのは残念ですが、まだ続いてくれていることを嬉しく思います。懐かしい気持ちがよみがえる、思い出の味です。(ライター:haruhana)

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