(Jタウンネットより)
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2015年6月8日放送で来年のサミット開催地に決まった伊勢志摩を紹介していました。
大いにわいている伊勢志摩
2016年の主要国首脳会議が、伊勢志摩で開催されると発表されました。伊勢志摩が選ばれた理由、その経済効果はどのくらいなのでしょうか?
日本時刻の6月7日の未明から、ドイツ南部のリゾート地エルマウで始まったG7サミット。先進7ヵ国首脳会議は年に1回主要国の首脳が集まり、国際的な経済や政治的な課題を話し合う会議です。
開催国は3カ国による持ち回りで、来年は日本の担当となる年です。地元では世界にアピールできる絶好のチャンスとあって、早くも歓迎ムードが高まっています。
しかし志摩市の他にも名古屋市をはじめ、8自治体が開催地として立候補していたとのこと。今回伊勢志摩が選ばれた理由はどこにあるのでしょうか?
理由その1 安倍総理の思い
御食国(みつけくに)とも呼ばれる伊勢志摩は、伊勢エビやあわびなど食材の宝庫で風光明媚な海の風景も広がっています。
そんな伊勢志摩と縁の深い安倍総理は、新年には毎年欠かさず伊勢神宮を参拝。
昨年志摩市で行われた「海女サミット」には、昭恵夫人が参加していました。
またメイン会場となる予定の「志摩観光ホテルクラシック」は、1951年に戦後初の国内リゾートホテルとして開業し長い歴史をもっています。
映画やドラマにもなった「華麗なる一族」の舞台とも知られ、過去には昭和天皇をはじめ多くの要人が宿泊しているとのこと。
そんな志摩観光ホテルですが現在は耐震補強と改装工事のため休館中で、サミットはリニューアル後に迎えることになります。
理由その2 警備上の利点
三重県の鈴木知事が警備上の利点としてアピールしていたのが、志摩観光ホテルの建つ賢島の立地です。
賢島は英虞湾に浮かぶ離島で、陸路で入るには車で2本の橋を渡るか近鉄志摩線に乗るルートに限られています。
交通手段が限られていることで警備がしやすいメリットがあること、一定の高層ビルなどから狙われる可能性も少ない場所であると言います。
経済効果は?
地元では多くの人が期待を寄せる伊勢志摩サミット、志摩に夏の訪れを告げる「伊勢えびまつり」でも、奉納の舞台袖には開催を祝う看板が掲げられていました。
期待大のサミットで想定される経済効果について、中京大学経済学部の内田俊宏客員教授にお話しを伺いました。
内田教授によればトータルで500〜600億円の全国への波及効果があるとのこと、そのうちの半分以上が東海三県に集中する可能性が高いそうです。
サミット開催に向けたインフラ整備や移動に伴う交通関係に恩恵をもたらし、知名度アップによる観光収入も増えるのではと話します。
特に式年遷宮の終わった以降の参拝者は2割ほど減っており、伊勢志摩全体の観光客も17%減っている状況で、再びこの地域に観光客が集まる期待がとても大きいとのことです。
来年の今頃は世界のいろいろな国で、「伊勢志摩サミットが開催中」と言われているのでしょう。今から私も楽しみです。(ライター:神谷祐美)