震災で消えた風景を、将来に「冊子」として残したい…宮城野区の取り組み

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(Jタウンネットより)

[OH!バンデス – ミヤギテレビ] 2015年5月29日放送の「がんばろう!宮城」のコーナーで、宮城野区で製作されている冊子「未来に伝えたい ふるさと」を紹介していました。

各地区の町内会が参加し、地元の暮らしを克明に綴る

震災でなくした街の姿を記録した冊子「未来に伝えたい ふるさと」というシリーズは、現在までにすでに3つの地域のものが刊行されています。この冊子は、仙台市宮城野区と、地域の町内会が一体となり制作されており、今回新たなに4つ目の地域を取り上げた新刊が作られるとのことで、紹介していました。

津波で被災した宮城野区中野に住んでいた方が暮らしている、宮城野区鶴巻の仮設住宅。

その集会所では「未来に伝えたい中野・岡田の会」の皆さんが会議を開いていました。議題は、次回発行する「未来に伝えたい ふるさと西原」の紙面や内容・タイトルについて。今年の8月の発行を目指し、打ち合わせの真っ最中です。

これまでに「蒲生」「岡田」「港」の3冊が発刊され、震災前の町の様子や文化・風習、震災後の4年間が綴られており、その特徴は行政と一般市民が一緒になって作っているという点。編集会議には、区の担当者、市民の有志、そしてその号で取り上げる地域で実際に生活していた町内会の方が参加しています。津波の被害を免れて残った昔の写真などを持ち寄り、冊子の内容を検討していきます。

このように冊子として記録することで、震災で失われた故郷を子や孫の世代に語り継ぎたいという思いが詰まっており、実際の製作や編集のための会議を重ねることで、ふるさとを懐かしく思い出しながら語らう時間を持つことができるメリットがあるとのことで、このシリーズは今後も発行を予定しているとのこと。各地でこのような取り組みが広がっていくといいですね。(ライター:Makikinha)

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