(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年5月6日放送の道内ニュースでは、道内の自治体が人口減少問題に直面するなか、人口が増え続けている街の取り組みが紹介されました。
その自治体は、若い世代の転勤族が多いという特性を生かした施策が成果をあげている千歳市です。
子育て真っ最中のある奥様。去年夫の転勤で愛知県から千歳市にやってきたばかりですが、千歳市に家を建て永住することを決めました。理由をうかがうと「千歳市に住んでみて、子育て関係が充実しているし、千歳以外は考えられない」と言います。
千歳市のキャッチフレーズは『子育てするなら、千歳市』。子育てのしやすい街づくりに力を入れているのです。
そんなキャッチフレーズも納得の催しがいろいろ行なわれています。取材した日に行なわれていたのは、「新顔さんいらっしゃい」というサークルのイベント。千歳市は、企業や自衛隊員の転勤で毎年およそ6000人が転入します。千歳に始めて住む子育て中の母親が孤立しないようにと、市では母親の友達づくりのサポートをしているのです。
参加者は「知り合いがいないから…。でも、意外に話すと遠くから来ましたという人がいたりして、そういうのはこの場でつながるのでありがたい」「千歳かぁと思っていたけど来てよかった」との声。
子育て世代を大切にした結果、千歳市に定住する人が増え、人口はこの5年間で約2000人増加しました。住宅街にある北陽小学校は全校児童1348人という北海道一のマンモス校。今年も250人を超える新1年生が入学しました。
市の担当者は「マチの活性化にはいろいろな指標があるが”人口”が大事だと考えています。子育てしやすいと思ってもらうことが、人口流出を防いで、結果、人口増加につながると考えています」と話していました。
さらに千歳市では6月から子育てコンシェルジュという新しい取り組みにのりだします。千歳市の施設や制度を知り尽くしたスタッフが、子育ての相談にのったり、自宅を訪問するなどして、乳幼児から中高生まで切れ目のない支援を目指します。
安心の子育てで人口増加へ。転勤族の多い千歳市の特性を活かした取り組みが今進められているのです。(ライター:北海道saki)