(Jタウンネットより) [ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年4月17日放送で、「命のカプセル」について取り上げていました。 一人暮らしのお年寄りの方が自宅で急に具合が悪くなって救急車を要請、救急車が到着したもののお年寄りはすでに意識が無くて、症状や離れて暮らす家族の連絡先がわからない……というケースが増えているそうです。
そこで登場したのが「命のカプセル」です。これは、万一の災害や急病の時に必要な医療情報などをカプセルの中に入れて、普段から冷蔵庫で保管する取り組みのことで、ここ数年で取り組みを始める自治体が増えているそうです。 カプセルの中には、自分のかかりつけ医や持病・病歴、薬の名前、緊急連絡先などを書いた用紙や、自分の写真、健康保険証や診察券のコピーなど。 冷蔵庫に保管するルールは、冷蔵庫がほぼすべての家庭にあることや、災害時にも破損しない可能性が高いことから決められたそうです。
大阪府寝屋川市でもたくさんの命を救う実績が
この「命のカプセル」の取り組みは、関西では大阪市鶴見区、枚方市、泉南郡岬町などの自治体が取り組んでいます。そして2011年からカプセルの配布を始めたのが、大阪府寝屋川市です。 寝屋川市では、市民の4人に1人が65歳以上の高齢者です。一人暮らしのお年寄りも年々増えていて、命のカプセルの無料配布を開始することにしました。これまでにおよそ1万300本を配布しています。配布の対象は、一人暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯、障がい者手帳を持っている人です。 寝屋川市で、命のカプセルが救急搬送に役に立った例はこれまでに132件もあります。高齢者も安心して暮らせる街に、命のカプセルの活動がこれからも全国に広がっていくことを望みます。(ライター:ツカダ)