(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年4月16日放送の道内ニュースでは、札幌市における「ポイ捨て防止条例」と『喫煙制限区域』についてが取り上げられました。
大通公園では花壇の植込みが始まり、春の訪れを豊かに演出していますが、雪が溶けると街で目に着くようになるのがタバコの吸い殻などのポイ捨てです。
札幌市では10年前に「ポイ捨て防止条例」を制定し、中心部に『喫煙制限区域』を設けているのですが、違反する人が後を経たないといいます。
「ポイ捨て防止条例」で喫煙が制限されているのは南北は南4条から北7条、東西は西1丁目から西4丁目までの札幌の中心部です。
『喫煙の制限区域』では、札幌市の指導員が毎日、午前と午後の2回中心部を巡回しています。取材した日も出発してすぐに、ポイ捨てされたゴミや吸い殻がありました。毎日ほぼ同じ場所に決まって捨てられているそうです。指導員の方の話によると「1カ所誰かが捨てたら次の人がそこに捨てる。つまり”ゴミがゴミを呼ぶ”」のだとといいます。
巡回が始まって1時間で、袋の中は吸い殻などのゴミでいっぱいになりました。
知っていますか? 札幌市の「ポイ捨て防止条例」
制限区域内の大通公園を改めて観察すると喫煙する人が見られました。制限区域では、携帯型の灰皿を使っても喫煙はできません。市によると2014年度は400人以上の違反者が出たといいます。
取材中、喫煙していた人に『喫煙制限区域』だと知っているかを問うと「すみません。知りませんでした」と。条例を認識していない人が多いのも現状です。
市は路面にステッカーを貼って制限区域を知らせていますが、気付きにくいのも確かです。看板は景観が悪くなるとの意見もあり、設置を増やせず、チラシなどでPRに努めたいとしています。
『喫煙制限区域』では歩きたばこや灰皿のない場所での喫煙を禁止しており、これらに違反した場合は、罰金にあたる過料1000円が徴収されるということです。なお、ポイ捨てについては制限区域を含めた市内全域で禁止されています。
街をきれいにするには、市民の皆さん、事業者の方や札幌市が共同で一緒になって清掃することが大切。協力していただければとのことでした。(ライター:北海道saki)