(Jタウンネットより)

スロベニア共和国をご存知ですか?
名前は聞いたことがあるけど、どこにあるのかわからない、何が有名なのか知らない……という方も多いのではないでしょうか。
そんなスロベニアの食を体験できるスロベニア料理のお店が、京都は太秦にあります。
店名は、てんとう虫を意味する『ピカポロンツァ』。
日本でひとつしかない、スロベニア料理のお店です。今回は、そんな『ピカポロンツァ』をご紹介します。
スロベニア共和国とは

西にイタリア、北にオーストリア、南にクロアチアなど四方八方を他国で囲まれている、日本の四国ほどの小さな国です。
1991年にユーゴスラビアから独立しています。
ワイン大国のひとつでもありますが、スロベニアでは蕎麦(そば)が有名。日本のように、麺として食する事はありませんが、そば粉を用いた料理や、そばの実を用いた料理は伝統的です。
ピカポロンツァのスロベニア料理
そんな、スロベニア料理を体験してきました。

住宅の立ち並んでいる一角に、赤と白の看板を発見。
住宅を改装してお店になっていました。スロベニア人のご主人と、奥さんが二人で切り盛りされている、小さいけれど温かみのあるお店でした。

まずはベリーのフルーツティーをいただきました。
酸味のある、さっぱりとした味わいの温かいお茶です。

次に出てきたのがパン。
見た目はとても似ていますが、左がライ麦のパンで、右がそば粉のパンです。
味は似ていますが、食べ比べると風味や後味がすこし違います。
そば粉のパンは、初めて食べましたがとても食べやすい味わいで、クセはありません。

パンと一緒に出てきたのが、野菜たっぷりのスープ。酸味の効いたミネストローネのような味わいでした。パンにつけて食べても美味しいです。
続いてはメインディッシュ。『ふたりでシェアするメインディッシュ3品』を頼んだので、3種類を堪能しました。

ザワークラウトの煮込み。
酢漬けのキャベツを使った、ドイツ原産の郷土料理です。キャベツの酸味と、チキンが合っていてとてもおいしいです。

たっぷりの玉ねぎと、赤ワインで煮込んだ牛肉のシチュー。
栗も入っていて、また具材がしっかりしていて食べ応えのある1品です。
酸味の効いた、さっぱりしていました。

地中海リゾットは、シーフードたっぷりでトマトの酸味とよく合っていました。
あさりの風味が際立っていて、ご飯とソースが絡まっていない、珍しいリゾットでした。

サラダは、メインディッシュのあとに出てきました。お酢のさっぱりとした味わいが、お口直しにとてもおいしかったです。
最後にデザート。

スロベニアの代表的なスイーツということで、おすすめしていただいた2品。
右がりんごとケシの実のケーキ『gibanica』、左がそばの実の田舎風ケーキ です。


りんごの風味がほんのりとしていて、甘すぎず、食事の後のデザートに、とても食べやすかったです(右)。また、そばの実のつぶつぶ感が食感で伝わってきて、日本料理にはないそばの味わい方ができました(左)。
どれも食べやすく、やさしい味わいなのが印象的でした。
奥さんが一つ一つ料理の説明をしてくれるので、スロベニアの料理について知りながら食べることができます。
5テーブルほどの小さなお店なので、予約をしておいたほうが良いかもしれません。
『ピカポロンツァ』 〒616-8102 京都府京都市右京区太秦森ケ東町29-7
ぜひ、スロベニア料理を堪能してみてください。
