(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年3月30日の放送では、札幌の地下鉄などで使えるウィズユーカードが3月31日で廃止されることをうけ、このカードの今後についてなどが特集されました。
2015年3月31日をもって、とうとうウィズユーカードが使えなくなりました。販売のほうは2014年5月で終了しているのですが、買いだめしておいたという方も少なくはないのではないでしょうか。
ウィズユーカードは、札幌の地下鉄や市電・バスで利用することができ、10%〜15%のプレミアが付いていることもあり広く利用され、多いときには年間1000万枚売れていました。しかし、その作成経費に年間3億円、ごみとしても年間15トン以上という問題も抱えていたのです。
そんななか、ICカード乗車券「SAPICA(サピカ)」が導入され、「SAPICA」への1本化と経費節減、環境負荷軽減のため廃止が決定。2014年5月に販売が終了し、そしていよいよ3月31日でカード自体が使えなくなりました。
ウィズユーカードが使えなくなったことで気になるのが残った金額ですが…。
4月1日から札幌駅と大通駅の特設会場、各駅の窓口で払い戻しが始まっています。
使用途中のものでも払い戻しが可能で、手続きの方法は、窓口にカードを提示するだけ。係員が機械で残額を読み、プレミア分を計算し、返金してくれます。
例えば、1万円のカードの場合、未使用だと1万円が返ってきます。しかし、1万円のものには1500円分のプレミアがついているので、残額が5000円という場合には『5000×10000÷11500』という計算式があてはめられ、結果4350円が返金されるということになります。プレミアが付いているので、払い戻し額が残額より少なくなりますが、決して損をしているわけではないので、ここは注意してほしいということでした。
今回、廃止になるのは、ウィズユーカードの他、昼間の割引カード、共通1DAYカードです。払い戻しは4月1日から5年間で、手数料は無料となっています。
「サピカ1本化」目指すも…
23年前に誕生し、札幌市の地下鉄やバスなどで使用されてきたウィズユーカード。3月31日で廃止され、札幌市はICカード「SAPICA」への1本化を進めていますが、対応が追い付いていないなど問題も抱えています。
それは、市から助成される敬老パスや障害者向けカードは磁気タイプで併用されることなどです。市によると、敬老パスなど福祉サービスに関わるカードはシステム開発が遅れているといいます。
経費や環境を考える一方で、引き続き磁気カードが残る矛盾。全ての磁気カードを「SAPICA」に1本化できるのは2年ほど先になるということでした。(ライター:北海道saki)