(ライター:ニューマン亜希子)

日本と比べて庭が広々としているヘルシンキ郊外の家
フィンランドで賃貸物件を探す場合、日本と事情が違ってかなりの競争になります。
不動産会社めぐりをするのではなく、まず、不動産協会のホームページをチェックすることが重要。なぜならここにフィンランド中の物件情報…写真、間取り、家賃、住所などが掲載されているからです。
入居希望者は、気になる物件を見つけたら、ページ内に書いてある「内覧会」の日に、直接アパートに出かけます。私が住むヘルシンキは、人口が集中しているので家探しが大変なことで有名。市の中心部や落ち着いた住宅街など、人気エリアの内覧会にはたいてい10 ~20組もの参加者がいます。

バルコニーには、防寒のためガラス窓がついていることが多く、読書や日光浴、友人とお茶をするなど部屋の一部のように活用
内覧会では、担当の不動産会社が物件の説明をします。そして物件が気に入れば、申込書を提出して帰ります。大家さんは、すべての申込書を見比べてだれに貸すかを決めるので、この書類はとても重要。当然、お給料のいい仕事、安定した仕事、結婚しているカップルなど、「家賃をちゃんと払える、家を貸しても問題が起こらなさそう」な人が好まれます。
私の場合、前回の家探しでは、3週間で6軒の家を見に行きました。そのうち2軒は、実際に行ってみると古かったり、台所が狭かったりと問題があったので申し込みはせず。3軒は、申し込みをしたけれど書類で落選。そして最後の1軒はとても気に入って、さらに、ラッキーなことに友人がこの物件を扱う不動産会社に勤めていたのです。すぐさま友人より担当者に推薦してもらって無事に審査を通りました!
書類も大事ですが、やっぱりコネも大事、な家探しでした。
ニューマン亜希子 (にゅーまん・あきこ)
2010年よりヘルシンキ在住。旅行好きが高じて、個人旅行者向けフィンランドのツアーガイド「フィンランド・マトカ社」を設立。ブログ「フィンランド生活、始めました」http:// ameblo.jp/life-in-finland/