街のコト

ニッポンの5当地(ごとうち)

5当地「色」- 12の知られざる大阪・堺

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ニッポン全国のご当地をまわり、そのエリアならではのちょっと変わった風習や流行、素敵な方言などを、地元の不動産店の皆さんにお伺いするニッポンの5当地「色」。
今回は、知られざる「大阪・堺」の県民性などの特色をご紹介します。

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「東一丁」に「西二丁」・・・・
決して「丁目」で呼ばない堺の地名

たとえばわが社の住所は「浜寺元町5丁788」で「元町5丁目」じゃありません。なんでも明治時代の町名変更のとき「丁目」を使わなかったのが、そのまま続いているのだとか。今では美原区以外、市内はみんな「丁」ばかり。物足りないという声もあるそうですが、私には自然に聞こえますね。

お豆腐ではないですよ

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シェアハウス<堺市西区>櫛野 将(まさる)さん

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日本最大級の引っ越し業者
サカイ引越センターは堺生まれ

大手だけで200社以上ある引っ越し業者の中で、2014年3月期の売上高・作業件数トップを達成したのがパンダマークの「サカイ引越センター」。44年前、トラック2台で始まった堺の小さな運送屋さんが、今では全国に160以上の支社を持つ東証一部上場企業。ずっと本社を堺に置いているのも、カッコいいですね。

発祥の地は堺やさかい!

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(株)ブローホーム<堺市北区>藤内(とうない) 健司(たけし)さん

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自転車の街・堺の伝統は
鉄砲鍛冶の技術から生まれました。

堺と自転車との縁は明治時代。かつての鉄砲鍛冶の技術が、経験が最先端の自転車づくりに、生かされたことが始まりでした。今、日本から世界へ輸出される自転車・自転車部品の65%が堺生まれ。国内最高峰のサイクルロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第一ステージも、自転車の街・堺にふさわしい初夏の風物詩です。

国際レースもありますよ

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(株)スタイル<堺市西区>川田(かわだ) 一樹さん

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わび茶を生み出した偉人
千利休は堺の豪商出身です。

茶道というと京都のイメージが強いようですが、実はわび茶を生んだ千利休は堺の豪商・魚屋(ととや)の出身。市内には、利休屋敷の跡も残されてます。この春には、利休さんの足跡や精神を体感できる「さかい利晶の杜」も誕生。茶道に関心のある人はもちろん、堺を訪ねた人にはぜひ訪ねてほしい観光施設です。

「さかい利晶の杜」もぜひ

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賃貸AQUA<堺市堺区>本間 雄樹さん

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世界を相手に取り引きした
堺商人の冒険心に共感します。

戦国時代の堺は、今でいえば国際貿易都市。大きな異国船が港を行き交い、南蛮や南方の珍しい品物が、山のように積み上げられたとか。呂栄助左衛門のように、自ら海外へ乗り出す商人もたくさんいたでしょうね。そんな商いの歴史を持つ街で、不動産業を続けていけるのはちょっと誇らしいですね。

呂栄助左衛門を生んだ街

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日生住宅(株)<堺市東区>田中 伸二さん

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室町時代から伝わるうまさ
クルミの入らない「くるみ餅」。

柔らかな小餅を、うぐいす色のあんで「くるんで」食べる「くるみ餅」。名前から誤解されがちですが、クルミはまったく入っていません。室町時代半ばごろには生まれていたそうなので、千利休や織田信長も口にしたことがあったかも。豊臣秀吉に屋号をもらった老舗が今でもあるぐらい、由緒正しい和菓子なんです。

太閤も出会った伝統銘菓

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(株)エーブルホーム<堺市北区>田中 英生(ひでお)さん

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何だか耳に残るらしい
堺の人の語尾の「やー」。

「ほんでやー(それでね)」「びっくりしてやー(びっくりしてねえ)」とやたら語尾に「やー」が付く堺の言葉。自分では気付かなかったのですが、他府県の人にはよく言われます。「食べりやー(食べなさいね)」「寝りやー(寝なさいね)」という言い方も、どうやら堺独特。よほど耳に残るみたいです。

堺の人は気づいてない?

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(株)住まいるホーム<堺市中区>松下 和矢さん

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人気デュオ「コブクロ」は
「堺東」駅の商店街で生まれた!

チケットがなかなか取れない人気デュオ「コブクロ」ですが、その発祥の地は「堺東」駅前の堺銀座商店街。別々に路上ライブをやっていた二人がお互いの歌にひかれ合ったのが始まりだそうです。あのころ路上ライブを聞いた人は、無料のプラチナチケットをもらっていたようなもの。うらやましいなあ・・・・。

ファンにとっては聖地です

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信栄土地建物(株)<堺市堺区>森迫(もりさこ) 寛子さん

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古代の大王から文明開化まで
堺の街は歴史の宝庫です。

古墳時代の歴史を語る仁徳天皇陵(大仙陵古墳)に始まって、室町時代の堺に繁栄をもたらした堺旧港、「堺銃」を生んだ鉄砲鍛冶の屋敷跡など、古い史跡が残る堺。堺打刃物や自転車、線香など、由緒ある産業も盛りだくさんです。京都や奈良にも負けない歴史を秘めた堺の姿を、もっともっと発信していきたいですね。

京都や奈良にも負けへんで

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(株)関西建物<堺市堺区>河尻 恵一郎さん

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自治と繁栄を自力で守った
環濠都市・堺の心意気。

戦国時代、環濠と海で街の自治と繁栄を守り続けた「日本のベニス」堺。あの織田信長が街を支配しようとした時も、先人たちはひるむことなく対等に交渉したと聞いています。市内に今も残る環濠は、当時の貴重な歴史遺産。「長いものに巻かれない」堺の心意気を示す史跡だと思います。

織田信長とも渡り合った

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カネ福(株)<堺市堺区>角野(かどの) 正則さん

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堺といっても一色じゃない
いろんな個性が集まってます。

ひと口に堺といっても、地域の個性はまるで別。江戸時代の古い街区と戦後の家並が同居する堺区。マンションや団地が林立する中区や北区。浜寺の邸宅地で有名な西区など、同じ堺とは思えないぐらい風景が違っているのが、この街のいいところ。だって、同じ風景がどこまでも続く街って、つまらないじゃないですか。

違いがあるから面白い

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日和佐不動産(株)<堺市堺区>寺内 義幸さん

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「堺魚市場」で一度は立ち寄りたい
行列のできる店「天ぷら 大吉」。

真夜中から開いている「堺魚市場」の中でも、とびきりの名物店が「天ぷら 大吉」。仕入れたばかりの新鮮な食材を使った天ぷらは、あまりに人気があり過ぎて、長蛇の行例ができるほど。あさり汁の貝殻は足元に捨てるとか、不思議なしきたりも面白い。開店深夜0時、閉店朝9時30分という営業時間にご注意を!

貝殻は足元に捨てます

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(株)タイシンハウジング<堺市北区>住野 貴司さん

ニッポンの5当地

日本全国津々浦々の街を訪ね、その街に住む人、そこで働く街の不動産店の皆様に聞いた「エリアのいちばん」を5つのテーマに分けてお届けする連載シリーズです。

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