暮らしのコト

土地の魅力が凝縮! 全国「道の駅」めぐりの旅

子どもと女性にやさしい「道の駅サーモンパーク千歳」

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全国から注目の道の駅をご紹介する『全国「道の駅」めぐりの旅』、今回はついに北海道上陸。新千歳空港のある千歳市にやってきました!

千歳市は札幌市と苫小牧市に挟まれた場所にあります。飛行機でやって来る人は、新千歳空港からそのまま電車で札幌などへ行ってしまい、その魅力を見落としがちではないでしょうか?

千歳市は日本一の水質に選ばれた支笏湖(しこつこ)が市内の観光の名所になっており、湖に隣接するキャンプ場でアウトドアを楽しむ家族連れなどで賑わいます。また千歳市北部に位置する「パレットの丘」では、夏になると一面にひまわりが咲き誇り、青空と黄色花の美しいコントラストを眺めることができ人気の観光スポットになっています。

そんな千歳市には、昨年リニューアルして人気の高まっている道の駅があるそうです! 場所は新千歳空港、または道央自動車道千歳ICから車で10分ほどの場所。

今回紹介するのは、「道の駅サーモンパーク千歳」です!

今回は新千歳空港から車で向かいました。10分ほどで看板が見えてきました。

今回は新千歳空港から車で向かいました。10分ほどで看板が見えてきました。

外観はシンプルですっきり。スタイリッシュな建物です。

外観はシンプルですっきり。スタイリッシュな建物です。

正面の入り口から入ると、中はフードコートになっていました。軒を連ねるお店のラインナップには、千歳産の新鮮な卵を使用したどんぶり専門店「夕焼けボウル」や、札幌で行列のできるスープカレーの名店「奥芝商店」など、5店舗が出店しているようです。

フードコートは広めで席数も充実。昼時でもゆったり席を確保できそう。

フードコートは広めで席数も充実。昼時でもゆったり席を確保できそう。

お店によっては季節限定メニューもあるとか。

お店によっては季節限定メニューもあるとか。

そんなお店の中から、休憩にピッタリなスイーツを味わえるお店「ミルキーベル」をご紹介しましょう。こちらも千歳市にある「細澤牧場」でとれた生乳を100%使用したソフトクリームが人気のお店です。

こちらが「ミルキーベル」です。フードコートの一番右側にあります。

こちらが「ミルキーベル」です。フードコートの一番右側にあります。

生乳の美味しさをそのまま味わえる「ソフトクリーム」も人気ですが、今回はこちらの道の駅限定という「ミルキーいちごパルフェ」をセレクト。ベースとなっているソフトクリームの味わいが濃厚で美味しいのはもちろん、そこにラズベリーの酸味、イチゴの爽やかな甘み、練乳の甘さが口の中で一体となり、疲れが吹き飛ぶうまさです!

ミルキーいちごパルフェ(650円)。

ミルキーいちごパルフェ(650円)。

フードコートを後にして左手へ進むと、お土産品や名産品を売っているファクトリーマーケット「KANTO」がありました。

たくさんのお土産品が並ぶ中からお店の方に一番人気を伺うと、ダントツでこちらの道の駅限定の「ヒメマスサブレ」とのこと! この日も大人気ですでに売り切れとなっているほどだとか。その人気ぶりに驚きです。

ヒメマスは、サケやマスの仲間の中でも特に美味とされている魚で、千歳市の「市の魚」でもあります。サブレにはヒメマスは入っていませんが、かわいらしいビジュアルながら千歳産の小麦や卵、バターを使った本格的な美味しさが人気の秘密です。

大人気商品ヒメマスサブレ(864円)。

大人気商品ヒメマスサブレ(864円)。

そしてKANTOの向かい側には産直野菜の販売所「旬菜の館」があります。売り場にはたくさんの野菜が並んでしました。

「旬菜の館」の店内。広々したスペースに様々な野菜が並んでいます。

「旬菜の館」の店内。広々したスペースに様々な野菜が並んでいます。

北海道産のアスパラガス。珍しい紫色のものも並んでいました。

北海道産のアスパラガス。珍しい紫色のものも並んでいました。

北海道といえばジャガイモ。しかも高級品種「インカのめざめ」がこのお手頃価格!

北海道といえばジャガイモ。しかも高級品種「インカのめざめ」がこのお手頃価格!

ニシンや毛ガニ、シャケなどが並ぶ海産物コーナーもありました。

ニシンや毛ガニ、シャケなどが並ぶ海産物コーナーもありました。

「旬菜の館」では、千歳市にある約40軒の契約農家の野菜を取り扱っています。冬季は道内で野菜がとれないため、姉妹都市の鹿児島県指宿市や他県からも仕入れているとのこと。5月からは千歳産の野菜が増えてくるので、北海道産の野菜を購入したいならHPなどで入荷情報もチェックしましょう!

その他の施設に関しては、サーモンパーク千歳の道の駅の施設長・清水広介さんにお話を伺いました。

明るく出迎えてくれた清水さん。

明るく出迎えてくれた清水さん。

清水さん「この施設の横を流れる千歳川は、毎年サケが遡上する川となっていて、サケを捕獲するためのカゴ付き水車『インディアン水車』とともに、サケは千歳の風物詩。川と人とサケをつなぎ、豊かで潤いのあるレクレーション施設のなるようにと『サーモンパーク千歳』と名付けられました」

漁のシーズン以外は施設横に設置されている「インディアン水車」。

漁のシーズン以外は施設横に設置されている「インディアン水車」。

清水さん「以前は道の駅も、同じ敷地内に立っている『千歳水族館』に隣接されていましたが、当施設は2015年8月8日のリニューアルで完全に独立し新しい建物になりました。新しい建物のコンセプトは『滞在』。道の駅は休憩所というイメージが強く、お客様は施設を通過し別の場所へと向かうことが多いと思います。しかし、今回のリニューアルでは『通過』ではなく『滞在』する施設を目指しました」

隣接する「千歳水族館」。サケの一生を紹介する「サーモンムービー」などもあり、併せて楽しみたい施設です。

隣接する「千歳水族館」。サケの一生を紹介する「サーモンムービー」などもあり、併せて楽しみたい施設です。

「滞在したくなる道の駅」とは、具体的にどんな施設に生まれ変わったのでしょうか?

清水さん「まず取り組んだのは、子どもと女性向けの施設の充実です。全国3万カ所以上で遊び場を提供しているボーネルンド社に、キッズスペースをプロデュースしてもらいました。また、キッズスペースのすぐ横にオムツ替えスペース、授乳室、子ども用トイレなどの施設をまとめ、小さな子ども連れの家族でも利用しやすくしています」

キッズスペースは、平日も子どもたちで大賑わい!

キッズスペースは、平日も子どもたちで大賑わい!

その横には広々としたオムツ替えスペース、授乳室がありました。

その横には広々としたオムツ替えスペース、授乳室がありました。

清水さん「キッズスペースの向かいの壁には『プロジェクションマッピング』を常設しています。道内ではまだ珍しい、人の動きに反応して映像が変わる『インタラクティブマッピング』です。現在4つの映像を季節に合わせて変えているのですが、今年はそれを6つに増やし、よりお客様に楽しんでいただこうと計画しています!」

プロジェクションマッピングで夢中になって遊ぶ子どもたち。

プロジェクションマッピングで夢中になって遊ぶ子どもたち。

清水さん「「フードコートやレストランなどのテナントも、千歳らしさ、北海道らしさのあるメニューを出すお店に厳選しています。そのおかげで、食事を目当てにリピーターになっていただけている人も増えてきました」

北海道らしさを味わえるメニューは、リピーターも多い人気店「薪釜ピザ工房ピザドゥ」で味わえるとか。このピザドゥでは、ガス釜や電気釜ではなく「薪釜」を使って調理しています。薪にも、ナラやクヌギ、シラカバなどを使い分け火を調整するというこだわりよう。期待が高まりますね!

「ピザドゥ」はフードコートの左隣にある、店舗型のお店。

「ピザドゥ」はフードコートの左隣にある、店舗型のお店。

大きなガラス窓からたっぷり陽の光が入る店内。

大きなガラス窓からたっぷり陽の光が入る店内。

こちらがこだわりの大きな薪釜。幾何学模様のようでおしゃれですね!

こちらがこだわりの大きな薪釜。幾何学模様のようでおしゃれですね!

これだけ本格的なピザ工房。お店のオーナーがオススメする「ザクセン」を早速オーダー。待つこと数分、運ばれてきました。

ザクセン(1550円)。薪釜の強い火力で焼き上げるので焼き目も美しい。

ザクセン(1550円)。薪釜の強い火力で焼き上げるので焼き目も美しい。

ジャガイモ、玉ねぎ、コーンがたっぷりと乗った、焼きたてモチモチの「ザクセン」。ちなみに、この3つの野菜はすべて千歳市産というこだわり。地元の恵みをたっぷり一枚で味わえるピザなんですね!

アツアツで香ばしく、もっちりとした生地と具の相性は抜群! じゃがいもや玉ねぎの野菜の甘みと、旨味が広がるベーコン・ソーセージの塩気、北海道産チーズのコクが絶妙に合わさり、1人でも一枚をペロリと平らげられます!

ザクセン以外にも、ピザは15種類あるので、家族でいろいろな味を注文してシェアしても楽しいですね。

広々とした館内に、美味しいグルメの数々、子どもたちの笑い声で溢れるキッズスペース…。これだけ素敵なものが揃った施設を、休憩だけして「通過」するのはもったいないですよね? ぜひ千歳に訪れた際は、観光の拠点として、また食事処として「滞在」してみてください。サケのようにまた戻って来たくなる場所になると思いますよ!

施設のすぐ横を流れる千歳川。流れを眺めているだけでもゆっくりと時間が流れていきます。

施設のすぐ横を流れる千歳川。流れを眺めているだけでもゆっくりと時間が流れていきます。

  • 施設情報
    ●道の駅サーモンパーク千歳
    住所:北海道千歳市花園2-4-2
    営業時間:9:00~18:00(一部店舗は20:30まで)
    http://salmonpark.com/

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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